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高齢者の聞こえをサポートする「ミライスピーカー」に2万円を切る新型が登場 低コスト化できた理由とは?:知らないと損!?業界最前線(2/5 ページ)
高齢者などのテレビの音が聞き取りにくい課題に対応するミライスピーカーに、新モデルの「ミライスピーカー・ミニ」が2月29日に登場した。曲面スピーカーの仕様・構造は従来品から変えずに、約3割の値下げを実現。値下げの背景や従来品との違い、今後の狙いをCTOとCMOに聞いた。
振動板が曲面だから音が広い範囲に広がる
ミライスピーカーは特許技術「曲面サウンド」を採用することで、高齢者でも聞き取りやすい音を発生させるスピーカーだ。一般的なスピーカーはコーンと呼ばれる振動板が前後に動くことで音を発生させる。ミライスピーカーは曲面の大きなプレートで音を発生させる仕組みだ。
曲面サウンドの原理を説明するデモとして、アクリル板を付けたオルゴールの音を聞いたが、高音が聞き取りやすくなった。原理は同じだ。実際の曲面プレートから出る音は、人の声などの中高音域中心の音に変換されるうえ音の広がりも良いため、小さい音量でも聞き取りやすくなる。
テレビの内蔵スピーカーと比べて、声がはっきり聞き取りやすくなり、結果としてボリュームが下げられるというわけだ。
これは「高齢者は蓄音機の声のほうがよく聞こえる」という現象を知った創業者が、その理由がラッパの部分の曲面にあると気付いたことから開発された。
実際に、ミライスピーカーを使用してドラマやバラエティ番組などを見たが、セリフがはっきりと聞き取りやすくなった。しかし反面、映画などでは迫力がなくなったようにも感じられた。
「人の声を聞き取りやすいようにチューニングした結果、低音域などが減るため、そう聞こえる場合もあると思います。そのときはテレビのスピーカーの音も同時に出して、調整してみてください」(田中さん)
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