小学生が「2chのAA」や「スプー」を知っている理由:NEWS Weekly Top10
筆者の小2の息子が、先日学校から持って帰った国語のテストの自由記述欄に、変なことを書いていた。「これからの国語でがんばりたいこと」という質問への回答に「アスキーアート」(AA)と答えていたのだ。モナーのようなAA風イラストも添えて。
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3月2〜8日春に向けて寒暖差が激しすぎ、体調を崩している方も多いようです。東京では暖かくなって花粉が爆散している、と思ったら突然雪が降ったり。身体がついていきませんね……。
さて、先週のアクセストップは、突如発表された新型「MacBook Air」について。2画面の外部出力に対応したことなどが歓迎された一方、「先日買ったばかりなのに」など、嘆きの声も聞かれた。
2位は駐車中のTeslaの監視機能などを解説した記事だった。Teslaは「セントリーモード」と呼ばれる監視機能を標準搭載しており、人やクルマが接近するとヘッドライトが点滅し、周囲の映像を記録するという。Teslaを見かけるとついつい近づいてじっくり見たくなるが、その姿はバッチリ録画され、車の持ち主に見られると意識していたほうがよさそうだ。
小学生が「2chのAA」や「スプー」を知っている理由
ところで筆者には小2の息子がいるのだが、先日学校から持って帰った国語のテストの自由記述欄に、変なことを書いていた。「これからの国語の学習でがんばりたいことを書きましょう」という質問への回答なのだが「アスキーアート」(AA)と答えていたのだ。モナーのようなAA風イラストも添えて。
彼は幼児期からスマホやタブレットを使いこなしているが、AAが多用されるテキスト掲示板を直接見ることはない。親などが彼にAAを教えたこともない。では、なぜAAを知っているのか。
答えはYouTubeだ。YouTubeのショート動画に「2ちゃんねる」(5ちゃんねる)まとめサイトの内容を動画化したものが多数投稿されており、AAも登場する。また、YouTube動画のコメント欄にAAが書かれていることもある。
他にも、息子から「スプー」という言葉が出てきて驚いたこともある。スプーは2006年にネットで流行ったキャラクターだ。当時、NHKのテレビ番組「おかあさんといっしょ」に出演していたはいだしょうこさんが描いた番組キャラ「スプー」の似顔絵があまりにユニークだったため、それを模したイラストやアニメ、AAなどが、2chやYouTube、SNSで大流行したのだ。
スプーは20年近く前のブームなのだが、現代でもYouTubeショートを通じて再生産されている。このため、YouTubeをよく見る小学生なら、懐かしいネタを知っていることがあるのだ。(子供によって好みの動画ジャンルは全く違うし、YouTubeを見る小学生なら必ず知っているわけではないが)。
YouTubeやTikTokでは、過去に流行ったものを簡単にさかのぼることができるし、それらがバズって急に拡散することもある。「○○を知っているなら××生まれ」といった、かつて当たり前だった“世代当て”はだんだん当てはまらなくなっていきそうだ。
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