小さくて軽くてかわいいから正義──レトロ画質も楽しいトイデジカメ「Pieni M」:荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/7 ページ)
「CP+ 2024」会場で見つけたトイカメラ。なんと小さくてかわいいのに液晶モニターが付いているじゃないか。これで遊んでみたい、と、さっそく借りてみたのである。
モニターが付いた分、前モデルよりちょっとだけ大きくなったが、手にしてみると、そんなのは誤差。何しろ本体のみで約23g。吹けば飛ぶ軽さである。
画素数は122万画素。1220万じゃなくて120万。画像サイズでいうと1280×960ピクセル。
モニターは0.92型で1.2万画素と粗いのだけど不便は感じないというか何が映ってるか分かればOkだ。
そんなクラシックトイカメラなので機能はものすごくシンプル。何しろ日時設定機能すらないのだ。
バッテリーは内蔵のリチウムイオン充電池で端子はUSB Type-C。だからその辺のケーブルと充電器やモバイルバッテリーで充電できる。簡単。
メディアはmicroSDカード。
microSDはSDHCまでの対応なので最高で32GB。まあその辺の安いカードをつっこめばOk。122万画素なので1枚あたりのサイズは小さい(200KB未満)からいくらでも撮れる感じだ。
本体のボタンは3つだけ。
シャッターボタンは電源ボタン兼用で、長押しすると電源が入る。
後はシャッターを押すのみ。音は全然しないので撮れたかどうかは画面で確認すること。
上のボタン(MODE)は押すたびに静止画→動画→再生と切り替わる。
動画もちゃんと音声付きで撮れるのである。解像度は1280×720ピクセルだから一応HDだ。手ブレ補正なんかはもちろんなし。だから歩きながら撮ると楽しく揺れる。
そうだなあ、解像度こそ1280×720ピクセルだけれども、撮った感じとしては「ものすごく懐かしい」画。初期の動画デジカメで撮ったような、あるいは2000年頃にどっと出てきたトイコンデジで撮ったような画質だ。
なんだか楽しいぞ。下手なオールドコンデジとか、スマホのビンテージ風加工アプリより、ずっとリアルにレトロだ。
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