手持ちのJRE POINTを従業員へのチップに JR東、店舗などのスタッフに感謝を伝えられる新サービス
JR東日本は、JRE POINTを従業員へのチップとして送れるサービス「TipSmile」(チップスマイル)の本格提供を開始すると発表した。顧客が従業員に感謝のメッセージなどを送れるサービスで、メッセージを送信した顧客には特典としてJRE POINTを付与する。
JR東日本は5月15日、JRE POINTを従業員へのチップとして送れるサービス「TipSmile」(チップスマイル)の本格提供を6月1日から開始すると発表した。2023年10月から提供していたトライアル版を拡大するもので、24年10月までに約20箇所での運用を順次開始する予定。
TipSmileは従業員や店舗に対し、顧客が感謝や応援のメッセージなどを届けるサービス。店頭の専用二次元コードなどからTipSmileのサイトにアクセスすることで、メッセージを送信できる。
サービスの本格提供開始に合わせ、新たにJRE POINTをチップとして送信する機能を開始する。顧客は良いサービスを受けたときの感謝や応援の気持ちとして、最大200ポイントを月5回まで送ることができる。メッセージを送信した顧客には、特典としてJRE POINTを付与する。
チップには、個別の従業員に送る「個人宛てチップ」と、店舗に送ったチップが後日従業員に分配される「店舗宛てチップ」の2種類があり、チップの種類はその店の特性に合わせて店舗が決定する。
利用特典のJRE POINT付与とチップ機能の利用には、TipSmileへの会員登録とJRE POINTとの連携が必要。TipSmileへの会員登録には、JR東日本及びパートナー企業が各エリアで提供する共通IDサービス「JaMid」を使用する。
JR東日本は、TipSmileを利用することで従来集まりにくかった顧客の感謝や応援の声が可視化され、従業員のサービスの質や定着率向上、顧客満足度の向上につながるとしている。
同サービスは現在群馬県高崎市のターミナルビル「高崎モントレー」などで運用中。今後は6月1日から「アトレ吉祥寺」や錦糸町「テルミナ」など、ターミナルビルでの運用を開始する。7月1日からはスポーツジム「ジェクサー」の一部店舗や「メトロポリタン仙台」などのホテルにも導入予定。なお、施設によってチップの運用を行わない場合や期間限定の取り組みとなる場合があるという。
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