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富士フイルム新機種に重くのしかかる為替レート 「X-T50」の値段は「X-T30 II」の倍以上に:荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/4 ページ)
「X Summit 2024 Sydney」で「フィルムシミュレーションダイヤル」を搭載した「X-T50」と、ラージフォーマットのコンパクト機「GFX100S II」が発表された。しかし、為替レートが如実に日本での製品価格に反映されている。
日本ではXF16-50mmのレンズキットがない
と、X Summitをオンラインで視聴しながら、その意図するところや製品の特徴を考えてみた。
最後はこれだよね、ということでまとめ画像。
このとおり、X-T50の価格はボディのみで1399ドル。
さらに、廉価なXC-15-45キットに加え、XF16-50キットも用意されている……が、それはグローバル版の話。
日本で発売されるレンズキットは電動ズームで廉価なXC15-45mmと合わせた「XC15-45キット」(市場想定価格は税込26万4000円前後)のみとなる。「XF16-50キット」がないのは残念だ。
また円安の影響も大きく、2021年発売のX-T30 IIはボディが約11万円だったのに対し、X-T50は24万6400円前後(市場想定価格)と2倍以上になった。X-S20が20万円を超えている状況から予想はされたが、円安の悩ましさである。ちなみに、GFX100S IIの市場想定価格は、84万7000円前後となっている。
昨今の富士フイルムのカメラは、品不足もさることながら、為替レートが如実に日本での製品価格に反映されており、数年前の感覚では高く感じてしまうのがつらいところだ。
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