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フルサイズセンサーなのに小型軽量、「LUMIX S9」はSNSユーザーのための“初めてのカメラ”(5/5 ページ)
パナソニックが小型軽量フルサイズセンサー機「LUMIX S9」を発表した。実は、そろそろパナソニックが小型軽量系のSシリーズを用意してるんじゃないかと確信したのは、2月の「CP+2024」でのことだった。
動画メインで自撮りもするならより広角に強い14-28mmが、写真メイン、あるいは望遠も撮りたいなら新しい28-200mmがいい。発売はまだ先(年内予定)だが、今回「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」という新しい小型軽量標準ズームレンズも発表された。
SNSを見ていると、スマホがあればOkという層と、本格的なデジタル一眼で写真や映像の作品撮りをする層の間が、ぽっかりと空いていると感じる。そこをコンパクトで分かりやすいカメラが埋めるというのはアリで、S9はそこを狙っている。
カメラを知っている人から見ると、メカシャッターがないとかEVFがないとかひっかかるところはあろうが、初めてのカメラだったり携帯性重視のスナップ用セカンドカメラとして割り切って使うには大きな問題ではなかろう。
フルサイズ機としては価格も抑えられており(ボディのみで20万8000円前後)、28-200mmとのキットでも28万7000円前後。期間限定ではあるが、発売記念キャンペーンとしてMFのパンケーキレンズ26mm F8をもれなくプレゼントというお得感もある。
ボディのデザインもいいので、こういうミニマムなカメラはアリなんじゃないかと思うのである。
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