Google、日本独自の「ハッシュタグ検索」開始 インスタやXの投稿をカード状に表示
Google日本法人は、日本独自の検索機能「ハッシュタグ検索」を発表した。検索したい言葉の先頭に「#」を付けると、検索結果として関連するX、YouTube、Instagram、ブログなどの投稿がカード状に表示される。
Google日本法人は6月19日、日本独自の新検索機能「ハッシュタグ検索」を発表した。日本独特の「最新のトレンドや興味関心のあるトピックを深く知りたい」というニーズに応えるための機能で、日本で言語設定を日本語にすると利用できる。
例えば「チョコレート」と検索すると、チョコレートの作り方や種類、購入先など、一般的な情報が表示されるが、「#チョコレート」とハッシュタグを付けると、X、Instagram、YouTube、TikTok、オンライン雑誌、ブログなど、広範囲の媒体から最新のコンテンツが、カード状に表示される。
検索結果には関連ハッシュタグが表示され、関連する情報をさらに深堀りできるようになっている。
ネットでのハッシュタグは、Twitter(現X)で、特定のトピックについての投稿であることを示すために自然発生的に使われるようになり、普及したことで公式機能に昇格した。今ではXだけでなく、InstagramやYouTubeなどのSNSで広く使われている。ハッシュタグのこうした使い方が生まれてから17年経つ。
最近では紙媒体やテレビでも使われており、Googleの検索担当ゼネラルマネージャー、村上 臣氏によると、これは日本や韓国に特有のことという。
ハッシュタグはカラーコード(#87CEEB)や電話番号(#7119)やプログラミングなどでも使われている。そうしたハッシュタグ検索ではない結果を求める場合にも対応するよう、Googleは調整や開発を行っているという。本稿執筆現在は、上記の例はハッシュタグ検索ではなく、カラーコードや電話番号としての検索結果が表示された。
Googleは、ハッシュタグ検索機能はまだ発展途上の機能であり、ユーザーのフィードバックを参照しつつ改善を続けていくとしている。
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