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バッテリー駆動の「ポータブルクーラー」を検証、“真夏日の部屋”はどのくらい冷える?:知らないと損!?業界最前線(2/4 ページ)
近年の猛暑の影響で、エアコンは今や生活必需品だ。そこで今回は、工事不要で使えるスポットクーラーのジャンルに新しく登場した“バッテリー駆動でどこでも使える”山善「コンパクトクーラー」を真夏日の30℃の室内で検証してみた。
共用バッテリーでいろんな家電を動かせる
今回試したコンパクトクーラーは、今年5月に発表されたバッテリー家電シリーズ「ELEIN」の1アイテム。第1弾はコンパクトクーラーのほか、扇風機やソーラーパネル、ポータブル電源というラインアップ。さらに今月には「ポータブル保冷温庫」の発売も予定されている。
ELEINシリーズの最大の特徴はバッテリーを共有できること。今回のコンパクトクーラーも容量90Whの「リチウムイオンバッテリー YBD-5A」(実勢価格1万1000円)を最大4つまで装着でき、バッテリー駆動で使うことができる。
コンパクトクーラーは、本体サイズが幅23×奥行き47.4×高さ32.2cm、重量8.5kgの持ち運びができるクーラーだ。付属のACアダプターでの稼働できるほか、本体側面に専用バッテリーが装着できる。バッテリーの場合、1つで強モード30分、4つ装着することで約2時間稼働する。
冷房機能は非常にシンプルで、周辺温度-10℃の冷気が吹き出る。消費電力は200Wで、冷房能力は400W(0.4kW)だ。冷風運転は強度をHIとLOWの2段階で設定可能。また、風量も2段階で設定できる。タイマー機能も備えており、1/2/4時間が選べる。
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