エアコンが故障? 自分で取り付けOKの「窓用エアコン」という選択肢 近年は静音化でユーザー満足度も向上:知らないと損!?業界最前線(2/4 ページ)
35℃を超えるような猛暑が続く中、欠かせないのがエアコン。そしてエアコンが故障した場合には、修理までの時間がかかったり、買い換えても設置までに10日以上かかる場合がある。そこで今回は、自分で取り付けられる窓用エアコンという選択肢を紹介したい。
“自分で設置”はメーカーも推奨
窓用エアコンは、窓枠に取り付けられるエアコンのこと。一般的なエアコン(本記事では以下、ルームエアコン)はセパレートタイプと呼ばれるように、室内機と室外機が別体になっているのに対して、窓型エアコンは一体型となっている。このため、取り付けるとき壁に配管の穴を開ける必要がない。また室外機を置く場所がない部屋でも取り付けられる。
窓用エアコンを数多く展開するのが、大手暖房器具メーカーのコロナ。冷房専用モデルに加えて、冷暖房モデルも用意している。
窓用エアコンの最大のメリットは、ルームエアコンが取り付けられない部屋でも、引き違い窓があれば取り付けられる点だ。しかも、ユーザーが自分で取り付け可能。窓に専用の枠を取り付けて、そこにウインドエアコンを固定するだけなので、大人の男性なら1人で作業できる。取り付けにかかる時間は約30分。つまりエアコンの設置工事を待つことなく、購入して持ち帰ればその日のうちに使えるのだ。
コロナのWebサイトでは窓用エアコンの取り付け方を詳しく解説している。動画も用意されており)、購入者による取り付けが推奨されている。
この数年の間に、実際に窓用エアコンを取り付けた数人に話を聞いたところ、全員が大人1人だけで簡単に取り付けられたと語る。
「取り付けは簡単でした。専用の枠を窓枠に固定。その専用枠に本体をカチャとはめるだけで、1人でできました」(ユーザーMさん)
さらにコロナでは別売で「窓枠用アタッチメント」を用意。これまで窓用エアコンの取り付けが強度の関係でできなかった、樹脂サッシやアルミ樹脂複合サッシにも対応したという。
「これまでは、立ち上がり(窓のレールが窓枠から飛び出している部分)のないサッシに設置する場合は窓の額縁に補助金具を直接ねじで固定する必要がありましたが『窓枠用アタッチメント』を使用することで補助金具が不要となり、賃貸住宅などでも取り付けやすくなりました」(コロナ)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
工事いらず、4万円の「ポータブルクーラー」で部屋はどのくらい冷やせるか? 検証してみた
室内でも熱中症のリスクがある夏本番。エアコンのない部屋や使えない部屋で重宝するのがスポットクーラーだ。工事不要で使える置き型のエアコンで、エアコンの故障時、交換までに時間がかかるときにも便利。近年広がりを見せているが、本当に実用性があるのかを、実際に使って検証してみた。
2023年、エアコンのトレンドは「換気」から「節電」へ AI活用の最新技術
気温も上がってきて、夏の暑さ対策を考える時期になった。今回はエアコンの最新事情を解説する。さまざまな値上げを背景に、メーカー各社は節電機能をアピールした新製品を投入。センサーとAIの活用で節電と快適さを両立させたモデルもある。また持ち運びのできるバッテリー式のモデルも発売される。
Ankerも参戦、モバイルできる「ポータブル冷蔵庫」がいま注目を集めるワケ
ステイホームやアウトドアブームで、近年注目を集めているのがポータブル冷蔵庫だ。もともとはアウトドア利用のニーズが高い製品だったが、リチウムイオンバッテリーの性能向上により進化。電源がない場所でも利用できるようになり、さまざまなメーカーから発売されている。
“自分で掃除するトイレ”まもなく登場 その仕組みと気になるランニングコストをLIXILに聞いた
自動洗浄機能を搭載するトイレは複数メーカーから登場しているが、6月発売予定のLIXIL「SATIS X」は、自動洗浄機能を組み合わせ、目に見えない汚れも落とすという。さらに便器の構造から再設計したこのトイレについて、構造や自動洗浄の仕組みを製品担当者に聞いた。