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キヤノン「EOS R1」詳細レビュー プロ向けフラグシップ機は“さすがの性能”だった:荻窪圭のデジカメレビュープラス(8/8 ページ)
キヤノンのフラッグシップ機「EOS R1」。待望のプロ向けカメラである。発売前の機材をいち早く使わせてもらったのでここでレビューしたい。
プロ向けフラッグシップ機ならではの信頼と高性能モデルだ
EOS R1はプロ向けのフラッグシップ機で、防塵防滴を含む頑丈さを持ち、信頼性が第一で、続いてスポーツ撮影や過酷なネイチャー環境などで素速く確実にAFが合い、高速連写で瞬間を逃さないことが求められる。まさにそういう現場のためのカメラだ。
GPSを内蔵しているのでばジオタグもつけてくれる。
プロ向けなので、様々なワークフローにも対応。Wi-Fiも6GHzに対応した802.11ax仕様だし、有線LANも使えるし、Wi-Fiを使ってカメラ同士の連動撮影もできる(今までは別途ワイヤレスファイルトランスミッターが必要だった)。
動画性能も業務仕様。CINEMA EOS SYSTEMとさまざまな仕様を共通化。6K/60PのRAW内部記録にも対応している。
ソニーのα1やα9 III、ニコンのZ9に続き、キヤノンがEOS R1を投入したことで、業界でのミラーレスへの移行が一気に進むんじゃないかと思う。
同時に、ソニーのα9 IIIのグローバルシャッター、ニコンのZ9/Z8の積層型センサーによるメカシャッターレス、そしてEOS R1/R5 Mark IIIはメカシャッターは持っているもののデフォルトの設定が電子シャッターになっており、高速な電子シャッター+AIを駆使した撮影性能の向上+通信機能を使ったというトレンドはまだ続きそうである。
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