ニコン「Z50II」はなんだか“ちょうどいい”デジ一眼 価格も手頃なスタンダード機の実力は?:荻窪圭のデジカメレビュープラス(6/8 ページ)
デザインや性能に凝りすぎず、グリップもしっかりしていて構えやすく、価格も手頃で、最新の技術や機能がほどよく搭載されている。それがニコンの「Z50II」である。
しかもカメラを直接クラウドにつないでいるときはSnapBridgeは使えないし、SnapBridgeでつないでいるときはそっちをいったん切らないとクラウドにはつながらない。
すでにスマホとカメラをつなぐ「Snap Bridge」というアプリがあるのだから、イメージングレシピの登録もSnapBridgeを使って(あるいは、それに変わる新しいアプリを作成して)でできた方がわかりやすかろう。いったんスマホにダウンロードしてからBluetoothを使ってカメラに転送するとか。
自分でオリジナルのレシピ(カスタムカスタムピクチャーコントロール)を作成するときはPCのRAW現像ソフト「NX Studio」を使い、RAWで撮影した写真に対して好みのピクチャーコントロールを作成する。
ピクチャーコントロール「フレキシブルカラー」を使って、イチからオリジナルのカスタムピクチャーコントロールを作成し、メモリーカード経由でカメラのカスタムカスタムピクチャーコントロールとして登録する。
試しに、コントラストを高くし、赤やオレンジを強調するピクチャーコントロールを作ってあててみた。
紅葉向きピクチャーコントロールのつもりで作成したのだが、実際に撮ったのは夕刻の空。上がスタンダードで、下がオリジナルのピクチャーコントロールで撮ったもの。わかりやすいよう効果は強めにかけてある。
いずれ、スマホ経由での接続でも、カメラから直接クラウドへの接続でもどちらでも扱えるよう統合して貰えるとうれしい。
このあたりは、スマホ上で完結できるよう新しいアプリを作って対応したパナソニックのリアルタイムLUTの方が使いやすい。
手に馴染むベーシックなミラーレス一眼
話をカメラに戻そう。
といっても、基本的にはZ50をぐっとバージョンアップしたもの。
ファインダーは以前より明るくなって見やすくなり、エントリーモデルとは思えないくらいファインダーを見ながらの撮影は快適だ。
グリップの形状もよく、ファインダーを覗いて撮りたくなるカメラである。
まずは人物撮影からいこう。
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