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ニコン「Z50II」はなんだか“ちょうどいい”デジ一眼 価格も手頃なスタンダード機の実力は?:荻窪圭のデジカメレビュープラス(8/8 ページ)
デザインや性能に凝りすぎず、グリップもしっかりしていて構えやすく、価格も手頃で、最新の技術や機能がほどよく搭載されている。それがニコンの「Z50II」である。
続いて、標準の沈胴式ズームレンズで撮ったもの。16-50mmでF3.5-6.3だが、沈胴時の薄さがウリ。
写りとしては物足りないところもあるが、そこは携帯性重視の安価なレンズと割り切りたい。
最後は望遠ズームレンズで。
使っていて気になったのは、バッテリーの持ち。公称でも約230コマ(EVF利用でパワーセーブがOFF)から、約270枚(背面モニター利用でパワーセーブがON)と、いささか心許なく、たくさん撮りたい人や動画を撮る人は予備バッテリーかモバイルバッテリー(USB-Cで充電できるし)を用意したい。
当然、上位機種に比べると頼りないところもあるが、価格や機動力を考えれば、多大な要求をするのはよくない。
イメージングレシピの使い勝手は向上してほしいが、AFは速いし、最新の被写体検出AFも装備してるし、ファインダーもしっかりしているし扱いやすいしで、カメラとしてのバランスはいい。
エントリー向けミラーレス一眼のスタンダードとして人気が出そうだ。
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