「mixi2」は、X移住先の本命か? mixi古参ユーザーもどっぷりハマった、久しぶりの「平和なSNS」(3/3 ページ)
初日からmixi2を使い、ずぶずぶにハマっている“mixi世代”の筆者。その使い心地を解説しながら、魅力と展望を語ります。
超活発なコミュニティは、投稿が秒単位
筆者のタイムラインは、フォローした人と、面白そうなコミュニティのつぶやきであふれており、今のところとても平和だ。
ただ、一晩でユーザーが激増したため、タイムラインが激流に。参加者が多いコミュニティでは数秒に1回の頻度で投稿が集まっている。
現状のmixi2は、フォロー相手とコミュニティの投稿がタイムラインに混じって表示される仕様だ。コミュニティの投稿を分けたり、ミュートしたりすることはできない。このため、活発なコミュニティに入るとタイムラインが占領され、フォロー相手のつぶやきを見逃してしまいがちだ。
おそらく運営も、ここまで急速にユーザーが増え、タイムラインがすぐに埋まるとは想定していなかったのだろう。「フォロー相手とコミュニティのタイムラインを分けてほしい」という声が、初日からあちこちで上がっている。
“Twitter老人会”の受け皿は、末永く続くのか
今mixi2を楽しんでいるのは30〜50代前後の「mixi世代」だと思われる。筆者は46歳だが、同世代がたくさん戻ってきていると感じる。
より若い世代がmixi2に来るかは未知数だ。盛り上がっているコミュニティは「Twitter老人会」や「インターネット老人会」。リアクションアイコンのデザインは平成っぽい。そもそも利用は18歳以上に限られている。
運営側も、mixiになつかしさを感じ、「あの心地良いSNSをもう一度」と思う世代をターゲットにしている。「mixi2」というそのまんまな名前を付けたことや、平成っぽいアイコンデザインなどから、そう感じる。
荒れきったXからの“移住先”を探していたmixi世代をmixi2が直撃し、想定を超える初速をたたき出した。だがこの勢いが続くかは、まだ分からない。
最近は、急激に流行ったSNSが失速するケースも多い。ClubhouseやMastodonがその例だ。飽きられるのが早いことに加え、「Xにいたユーザーが見当たらないので、Xに戻っていった」とか、「初期ユーザーは居心地の良い空間を作っていたが、後からやってきた商業目的のユーザーなどが場を荒らした」などのケースがある。
mixi2は末永く、日本の“インターネット老人会”の憩いの場であり続けられるだろうか。これからの運営に期待していきたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「mixi2」誕生、X風の新テキストSNS 招待制でスタート
MIXIがTwitter風の新しいSNS「mixi2」をリリースした。返信・リプライ・いいね・リポストといった基本機能に加えて、「Slack」「Discord」などのチャットツールと同様に、投稿にスタンプをつけられる機能などが特徴。同日時点では招待制で、iOS/Androidアプリで利用できる。
mixi2で“足あと”を付ける方法
MIXIが12月16日にリリースした、Twitter風の新しいSNS「mixi2」。初代mixiとの連携はできず、mixiの代名詞だった「足あと」機能(訪問履歴の確認機能)もない──が、“それっぽい機能”は利用できる。
今あえて「mixi」をやってみて気づいた、あのころの良さ
最近筆者は、往年のSNS「mixi」を本格的に再開している。mixiのスタートは2004年。“Web2.0”としては先進的なサービスだった。当時最先端だったサービスを20年後にやってみたら、意外な感情がわき起こってきた。
「mixi疲れ」覚えていますか?
mixiがこのまま復権していくかというと、それは難しいだろう。そもそもユーザーインタフェースが古く、機能も多すぎて、初めての人には使いにくい。多くのユーザーが戻ったとしても、それがかえって「mixi疲れ」につながる可能性もある。
「mixi年表」20周年で公開 「はじめての日記」表示 mixi歴や過去日記の振り返りも
SNS「mixi」が正式オープンから20周年を迎えたことを記念し、ユーザーが当時書いた日記などをmixiの歴史とあわせて振り返ることができる「mixi年表」が公開。

