「mixi疲れ」覚えていますか?:NEWS Weekly Top10
mixiがこのまま復権していくかというと、それは難しいだろう。そもそもユーザーインタフェースが古く、機能も多すぎて、初めての人には使いにくい。多くのユーザーが戻ったとしても、それがかえって「mixi疲れ」につながる可能性もある。
ITmedia NEWS Weekly AccessTop10
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ITmedia NEWSにおける1週間の記事アクセス数を集計し、上位10記事を紹介する「ITmedia NEWS Weekly Top10」。今回は2023年2月4日から10日までの7日間について集計し、まとめた。
AIまわりが盛り上がっている。先週は、米Open AIのチャットbot「ChatGPT」に対抗して米Googleが「Bard」を発表。米Microsoftは「新しいBing」にOpen AIによるチャットbotを搭載してβ公開するなど、検索のAI化の動きが話題を集めた。
そんな先週のアクセストップ記事は、AIへの「過度な期待」を危惧する清水亮さんのコラムだ。もっともらしい答えを返す「ChatGPTという“トリック"」になぜ人々は振り回されるのかを解説した上で、過度な期待が失望につながれば、「AIの冬」が訪れる可能性があるのでは――と指摘。AI脅威論が台頭する中での冷静な論考が注目を浴びた。
「mixi再注目」トレンドに
6位にはSNS「mixi」の記事が入った。API有料化など、Twitterをめぐる騒動が起きるたび、移行先候補としてトレンドに入る「mixi」。きょう2月13日にも朝のテレビ番組で取り上げられ「mixi再注目」がトレンドに入った。
運営元のMIXIによると、最近はmixiが話題になるたび、新規登録者が増えているという。
筆者の友人には実際、mixiに回帰した人がいる。40代の友人数人で、mixiにはごく少数の「マイミク」が残っている状態。TwitterやFacebookだと多くの人の目に触れすぎるが、mixiなら、誰かが見ているかもしれないし、見ていないかもしれない程度の距離感で、それがちょうど良いという。
ただ、mixiがこのまま復権していくかというと、それは難しいだろう。そもそもユーザーインタフェースが古く、機能も多すぎて、初めての人には使いにくい。2段階認証が導入されておらず、スパムDMも多いためセキュリティ面も不安だ。
多くのユーザーが戻ったとしても、それがかえって「mixi疲れ」につながる可能性もある。
「mixi疲れ」覚えていますか?
mixi疲れとは、多くのマイミクと交流している人が、コミュニケーションに疲れ切ってしまう“症状”だ。2006年ごろから話題になった。
mixiは、日記やつぶやきにコメントが付くと通知が届く機能(これはTwitterやFacebookと同様)に加え、自分のページへのアクセス履歴を確認できる「足あと」機能がある。訪問者は、コメントを付けるなどの行動をしなくても、訪れた記録が残るのだ。
この機能は賛否両論があり、一時は削除されたが、ユーザーの声を受けて復活。今でも残っている。
訪問するだけで履歴が残る足あとは、マイミク同士の交流をより密にする一方で、「来てくれたからには行かなくては」と儀礼的・義務的に相手のページを訪ねる、という行動につながる。そうしているうちに義理を果たすのにすっかり疲れてしまう人……「mixi疲れ」が続出した。
人々がSNSに慣れた今は、もう少し適切な距離感でmixiと対峙できるのかもしれない。ただmixiは、より密で個人的なサービスであり、同じ「SNS」といってもTwitterとはかなり違う。Twitterの移行先としてちょうどいいかというと、ちょっと違う気がしている。
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