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ポルシェディーラーがリモートデスクトップにvProを選んだ理由 専用ソリューションにはない意外なメリットとは

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 企業にリモートワークが浸透する中、オフィスに置いてあるPCを遠隔地から操作したいというニーズは依然として大きい。代表的な手段が、離れた場所にあるPCにネットワーク接続して手元のPCで画面を表示・操作できるリモートデスクトップだ。

 リモートデスクトップをするためには専用ソリューションを導入することが多い。だが専用ソリューションは費用が高い、オフィスに置いたPCの電源をつけっぱなしにしなければならないなどの懸念事項がある。

 ポルシェの正規販売店「ポルシェセンター」を運営するEBIグループは、「Intel vPro® プラットフォーム」(以下、vPro)と「インテル® エンドポイント・マネジメント・アシスタント」(以下、EMA)を組み合わせることで、専用ソリューションにはない利便性を備えたリモートデスクトップ機能を実現している。

リモートデスクトップにIntel vPro®+EMAを使う威力

 都内数カ所でポルシェセンターを運営するEBIグループのPCを管理しているのが、イー・ビー・アイ・マーケティングの鈴木直哉氏(EBI 4.0室 テクニカルマネージャー)だ。

 以前は会社支給のノートPCの持ち出しが制限されていたため、リモートデスクトップ専用ソリューションを利用して、外出先からオフィスに置いてあるノートPCに接続して操作していた。しかしリモートデスクトップをするためにはオフィスのノートPCを常時オンにしておく必要があるため、バッテリーの劣化が早くなり、バッテリーが膨らんだり故障したりするトラブルが多発した。そこで、遠隔からオフィスのPCを操作できるだけでなく、電源のオン/オフもできるソリューションがないかと鈴木氏が探していたところ、出会ったのがvProとEMAだった。

 vProはPCの遠隔管理機能やセキュリティ機能を統合したプラットフォームだ。vProの遠隔管理機能を活用するためにインテルが提供している無償の管理コンソールがEMAで、ファイアウォールの外にある端末に対しても、遠隔から電源のオン/オフやソフトウェアのインストールなどの操作、管理を可能にする。IT管理者が社員のPCを遠隔で一括管理するために使うのが一般的だが、「これらの機能を組み合わせて、各社員がオフィスに置いてある自分のPCだけを操作する『簡易VDI』のようにできないかとインテルに相談したところ、実現していただけました。電源のオン/オフもできるので、いつ使うか分からないリモートデスクトップのために、社内に置いてある自分のPCの電源を常にオンにしておく必要がなくなりました」と鈴木氏は話す。

 外出中は基本的にPCの電源をオフにしておいて、必要になったら遠隔からオフィスのPCの電源をオンにしてリモートデスクトップ接続する。作業が終わったら、またオフィスのPCの電源をオフにすればよい。

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イー・ビー・アイ・マーケティング 鈴木直哉氏

 vProとEMAを使ったリモートデスクトップと電源制御に必要なものはシンプルだ。オフィスに置いておくvPro搭載PC、Windows Server、SQL Serverなどを用意すれば利用できる。構築の過程で生じた疑問などは「インテルの丁寧なサポートによって問題なく解決できました」と鈴木氏は話す。

 イー・ビー・アイ・マーケティングは、2021年にvPro対応PCとEMAの導入を開始した。導入に当たっては、対象の社員全員にいきなり使ってもらうのではなく、小規模でテストを重ねてから展開していったという。

 「まず自分のPCでテストして、次に同じ部署のスタッフにやり方を教えて使ってもらいました。そこで問題がないことを確認してから拠点内で展開し、その後他の拠点にも広めていきました」

 今ではリモートデスクトップ接続が可能な社員はグループ全体で約100人に拡大した。対象社員全員が普段からリモートデスクトップを利用しているわけではないが、いつでも使える備えがあることは、柔軟な働き方の実現や、災害対策の一環としてビジネスへの影響を抑えつつ事業を継続するBCP(事業継続計画)の観点でも有用だ。

Intel vPro®+EMAは導入コスト面でのメリットも大

 vPro+EMAのメリットはこれだけにとどまらない。遠隔から電源オン/オフとリモートデスクトップ接続ができる機能をサードパーティーのソリューションで実現すると高額になってしまう。EMAの場合、コンソールは無償で提供されている。そのため、クラウド上で運用する場合ならクラウドサービスの利用料金がかかるだけだ。

 イー・ビー・アイ・マーケティングはEMA用のサーバにAWSを利用している。そのサーバ利用料金を含めても、約100台分の運用コストは年間で30万円未満に収まっている。サードパーティーのソリューションで同じ機能を実現すると、100万円以上かかることもある。

 また、従来のリモートデスクトップのときのように電源を常時オンにしておくよりも、電源オフの時間×台数分の電気代を削減できる。

休日や別拠点でのトラブル対応にも活躍

 vProとEMAによる遠隔からのPCの電源制御とリモートデスクトップ接続には、鈴木氏も何度も助けられた経験があるという。

 「休日に社員から急に連絡が来て、PCにトラブルが起きたので対処してほしいというケースがありました。従来は出社して作業をしなくてはなりませんでしたが、自宅から遠隔でPCの電源を入れて操作することで、出社せずに対応できました」

 こうしたトラブルが頻繁に起きるわけではないが、いざというときにどこからでも遠隔サポートができることは心強いと鈴木氏は語る。

 「われわれのグループは、ポルシェディーラーとしての拠点を東京に7つ持っています。その全ての拠点でvProとEMAを導入しているので、現地に行かなくてもサポートが可能です。最近もある拠点でネットワークの不具合があったのですが、遠隔からその拠点のサーバ室にあるPCを起動して、ネットワーク遅延の状況を確認しました。各拠点が入っているビルの計画停電の際も、以前なら現地スタッフに電源操作を依頼していましたが必要なくなりました」

 安定性についても鈴木氏は太鼓判を押す。「本格的に運用を始めてから、遠隔で起動できなかったことは一度もありません」

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セキュリティも強固に

 vProとEMAの導入により、常時オンにしていたオフィスのPCの電源がオフになっている時間が増えることになる。PCの電源がオンになっている時間を短くできるということは、サイバー攻撃におけるアタックサーフェス(攻撃対象領域)を減らすことにもつながる。また、リモートデスクトップもできるため、重大な脆弱性が発見されたときに、遠隔からオフィスのPCの電源をオンにして迅速にパッチを適用することも可能だ。

 vProはセキュリティ機能も充実しており、vPro対応PCは特別な設定をしなくても標準で強固なセキュリティが備わっている。その一つがハードウェアレベルのセキュリティ対策を実現する「Intel vPro® セキュリティー」(以下、vPro セキュリティー)で、3種類のセキュリティを提供する。

 1つ目がファームウェアやハードウェアといった「OSの下層」を守るセキュリティだ。PCの起動時にファームウェアがOSを起動するプロセスを実行するが、最近ではそのタイミングを狙ったサイバー攻撃が増えている。vPro セキュリティーにはこのファームウェアへの不正な書き込みの防止や起動時に内容をチェックする機能などがある。

 2つ目が「アプリケーションとデータの保護」で、これは複数の機能を備えている。代表的なものがメモリを暗号化する「インテル® トータル・メモリー・エンクリプション」(インテル® TME)だ。メモリチップにアクセスしてデータを抜き取るコールドブート攻撃を防いでくれる。

 3つ目が「高度な脅威の検出と対応」を支援する「インテル® スレット・ディテクション・テクノロジー」(インテル® TDT)機能。通常はセキュリティソフトウェアが実行するメモリのスキャンをGPUにオフロードして、脅威の検出を高速化しつつCPUの負荷を軽減するといった機能がある。

 vPro対応PCに標準搭載されたこの強固なセキュリティ機能に加え、イー・ビー・アイ・マーケティングは、UTM機能を搭載したルーターやセキュリティソフト、IT資産管理ツールを導入してセキュリティ対策を強化している。

AI時代の働き方と可用性にIntel vPro®とEMA

 AI時代のビジネスにおいては、PCやAIへの依存度がますます高まることが予想される。そうしたときにPCの可用性を担保する意味でも、柔軟に働ける環境を整備するという意味でも、vProとEMAの活用は有効と言える。

 vPro+EMAによる遠隔からのPC電源の制御とリモートデスクトップ接続を実現するソリューションは、中堅・中小企業でも気軽に導入できるようにコンテナ化されたパッケージやドキュメントも用意されている。興味を持った方はインテルに問い合わせてみてはいかがだろうか。

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提供:インテル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2025年3月9日

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