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金属の質感がたまらない「SIGMA BF」、いろいろ省いてるけどカメラとしての使い勝手は?:荻窪圭のデジカメレビュープラス(7/7 ページ)
この春、一番話題のカメラといえばシグマの「SIGMA BF」。アルミ削り出しのボディには余計なものが一切ない……いや、何が「余計」かってところも問題で、本来あるはずのものもなかったりする。
逆に、予想していたより持ちやすく撮りやすい。しかもシャッターの感触がすごく快適だ。何より、この金属削り出しオンリーという質感が魅力的だ。
カメラのコンセプト上、どんなシーンにもおすすめというわけじゃないので、メインカメラを持ちつつ、スナップ撮影の時はこれを持ち出すってのが一番いいかと思う。小型軽量の単焦点レンズを付けて町を散歩したくなるカメラだ。
ただ、ボディのデザインが先鋭的すぎて、下手なレンズを付けると似合わなさすぎる問題はある。似合わなさすぎるのを楽しむのもありかもしれないし、その辺は各自のセンスってとこだな。
いろんなレンズを付けるなら、ブラックボディの方がいいかもしれない。
ともあれ、ボディの質感やデザインは斬新かつ魅力的なので、実際に手にしてもしっくりきたら買いたくなるし、これは自分向きじゃないなと判断しても、こんな個性的で官能的なカメラを作るメーカーがあるとは素晴らしいと感じ入るかと思う。
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