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エアコンの「送風運転」は“初夏の節電術” 電気代はわずか節電テック

パナソニックのアンケート調査によると73%の家庭で「送風運転」はあまり活用されていませんでした。しかしそれは少々“もったいない”かもしれません。

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 パナソニックが5月上旬に実施したアンケート調査によると、エアコンユーザーの34%が「送風運転」を「ほとんど使わない」、さらに「まったく使わない」も39%でした。合わせて73%の家庭で送風運転があまり活用されていない実態が明らかになりましたが、それは少々“もったいない”かもしれません。


画像はイメージ

 パナソニックによると、送風運転は「初夏の節電術」。風速1m/秒あれば体感温度は1〜2℃下がるため、エアコンの気流を感じることで冷房を使わなくても涼しく感じられます。風速1m/秒は扇風機の中程度の風速に相当します。

 また送風運転は、空気を冷却するためのコンプレッサーを動かさず、送風ファンのみを回すため低消費電力。電気使用量は約12Wh、電気代は1時間あたり約0.4円(1kWhあたり31円で計算)としています。

 パナソニックは「室温が28℃未満であれば送風運転でも快適に過ごせる場合があります。夏本番前のこの時期ならではの節電術として活用していただければ」としています。


エアコンを所有している20〜60代の男女529人を対象に実施したアンケート調査の結果。7割が送風運転を活用していなかった(パナソニック「エオリア」調べ)

 なお、風を使って体感温度を下げる方法は、夏本番を迎えた後も有効です。三菱電機が行った実験では、冷房28℃設定と、冷房30℃設定に「スイング運転」(左右に吹き分けるモード)をプラスした場合の体感温度には0.2度しか差がなかったにもかかわらず、電力消費は約21.1%も減っていました。

 “冷やす前に風”は節電のポイントといえるかもしれません。


三菱電機が行った実験の結果

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