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待望のフルサイズ入門機、ニコン「Z5II」はこの先ガチで写真を撮りたい人も安心の“王道カメラ”荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/5 ページ)

とうとう出ました。待望のニコン「Z5II」。しかも前モデル(Z5)から飛躍的に進化した、実に現代に相応しいスタンダードモデルに仕上がっていたのである。

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日よけ用パラソルの下にぽつんと光っていたライトを狙ってみた。WBは自然光オート。いい感じの色を出してくれた(24-200mm 200mm 1/1250秒 F6.3 ISO400)

 では最後に24-50mmに戻っていくつか。

 お約束のガスタンク。


お約束のガスタンク。アクティブDライティングはオフでピクチャーコントロールはオート(24-50mm 24mm 1/640秒 F8.0 ISO100)

 続いて、公園の花壇で、色がいい感じに出てくれた。


花壇のキンギョソウ(たぶん)。実にいい色をみせてくれた(24-50mm 41mm 1/800秒 F5.6 +0.3 ISO200)

 そして夜作例として、夜の歩道沿いに植えられたツツジ。ISO感度は最高でISO64000でさらにISO204800相当まで上げられる。こちらの写真はISO12800だ。


夜のツツジ。街灯のみの暗い場所でも色はしっかり出してくれる(24-50mm 34.5mm 1/10秒 F5.6 ISO12800)

 今回はスタンダードな画作りの作例をメインにしたが、イメージングレシピやカスタムピクチャーコントロールにも対応しているので(Z6IIIやZ50IIと同様だ)、画作りに凝りたい人にも良い。

 動画も4K/60pまで対応で、RAWでも撮影もできる。

これ1台あればたいてい済みそうなカメラなのだった

 Z6IIIが高性能化して高価になってしまったし、かといって「Zf」や「Zfc」というクラシカルなスタイルへの回帰でもない、Z5は安価だけど、イマドキのカメラとしては性能的に弱いよな……と嘆いていた方、Z5IIを手にするべし、ですよ。

 妥協のないスタンダード機(本格派の入門機、といいたいけど、いわゆる入門機としてはちょっと高価かもしれない)、全部入りスタンダード機、この先ガチで写真を撮りたくなるような人でも安心、という感じの王道カメラなのだ。

 特に「ここは他の誰にも負けない」って機能や性能はないけれども、あらゆる用途にきちんと対応してくれる全部入りの安心感で、しかも上位機種とバッテリーや操作系が同じで、デュアルスロットまで搭載、と思うと実に魅力的なのである。

【修正履歴:2025年7月17日15時25分更新 ※キャプションの誤記を修正しました】

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