ニュース
ある異世界漫画が突然連載終了、出版社が謝罪 編集者が“過剰な修正依頼”→担当変更後も作家に年賀状を送り信頼損なう
スターツ出版は、漫画「ハズレアイテム『種』が実は最強加護付き聖樹だったので、辺境をのびのび開拓します〜追放された貴族は全属性魔法を駆使して無敵の領地を作り上げる〜」を連載終了すると発表した。原因は作家と編集担当者のトラブルという。
小説投稿サイト「ノベマ!」を運営するスターツ出版(東京都中央区)は6月18日、電子雑誌に掲載していた漫画「ハズレアイテム『種』が実は最強加護付き聖樹だったので、辺境をのびのび開拓します〜追放された貴族は全属性魔法を駆使して無敵の領地を作り上げる〜」を連載終了すると発表した。原因は作家と、編集担当者のトラブルという。
スターツ出版が公式Xアカウント(@comicgrast)に掲載した文章によると、トラブルの内容は下記の通り。
- 雑誌の表紙に使ったイラストのアスペクト比に誤りがあった
- 業務上の不備が原因で、ノベマ!掲載時の見開きページに左右のずれが発生した
- 作画担当の柊木蓮さんから十分な内容のネームをもらったが、編集プロダクションを介して原作にないエピソードの追加を依頼。柊木さんから「これ以上の修正は難しい」と連絡を受けたが、再度大幅な修正を強制と受け取られるような形で依頼した
- 過剰な修正依頼によって編集担当は変更に。しかし、元担当者が柊木さんに年賀状を送ってしまったことがきっかけで、より信頼を損なった
これらの要因によって作品の執筆が困難になったと、スターツ出版は説明。責任は編集部にあるとし、読者に対して謝罪した。スターツ出版は「今後このようなことがないよう、読者と作家により一層誠実に向き合い作品の刊行に務める」と述べている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
過去の画像データ全消滅、復元は「極めて困難」──“ガールズラブ”特化SNSで作業不備
オタク向けSNSを手掛けるGMW(名古屋市)が、イラスト・小説投稿サービス「pictGLand」「pictMalFem」について、過去に投稿された全ての画像データが消えたと発表した。「システム運用中の設定作業上の不備により、誤った処理が実行され、結果として過去に投稿された画像データが削除された」という。小説家がアルツハイマー病に→作品に兆候はあったのか? クリスティの文章などを調査 2011年の研究
カナダのトロント大学に所属する研究者らは2011年、小説家の文章におけるアルツハイマー病の言語学的な兆候を分析した研究報告を発表した。漫画「薬屋のひとりごと」の作画担当・ねこクラゲ氏が“4700万円の脱税”を謝罪 「二度とこのようなこと起こさない」
「今後は二度とこのような事を起こさない事を誓います」──青年向け漫画雑誌「月刊ビッグガンガン」で連載中の作品「薬屋のひとりごと」の作画担当者・ねこクラゲ氏は、自身の脱税容疑について公式Xアカウントで謝罪した。「ツンリゼ」連載終了の原因は編集部による「信頼を損なう行為」 タテ読みコミック版の一時“無許諾・無監修”配信など
KADOKAWAの女性漫画誌「B's-LOG COMIC」編集部は11日、人気連載「ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん」を終了すると報告した。漫画アプリ「マンガBANG」の連載作が突如終了 原因は運営会社の“不手際” 「覚悟が足りなかった」
漫画アプリ「マンガBANG」を運営するAmaziaは、同社の不手際によって、連載中の漫画「勇者の母ですが、魔王軍の幹部になりました。」を未完のまま終了すると発表した。