連載
単焦点と動画に二極化した? コンデジの現在地:荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/4 ページ)
過去5年分の製品をみると、そのラインアップは面白いくらいに偏っていた。用途特化系や旧モデルの焼き直しを除くと、ほぼ2つのジャンルしか残らなかったのだ。
さてここで冒頭の話に戻る。
単焦点コンパクトとVlogカメラの間を埋める存在はなくてもいいのか、と。
Vlogモデルはズームレンズが超広角系になってしまったので、写真メインで使うにはもうちょっと望遠が欲しい。
結局、旅行の友として選ばれたのはソニーのZV-1だった。ZV-1 IIは18-50mm相当(F1.8-4.0)なのに対し、初代ZV-1は24-70mm相当(F1.8-2.8)だったからである。70mm相当でF2.8というのが良かったらしい。ファインダーや内蔵ストロボが不要なら、小さくて軽くて扱いやすい良いスペックである。すでに生産終了しているので中古で見つけてきた。
そういうコンパクトデジカメ難民が出ないよう、そろそろ、日常的に使えてスマートフォンより高画質なズーム機が出てきても良い頃じゃないかなと思ってるのである。
個人的にもデジタル一眼を持ち出すまでもない時用にコンパクトで高画質なズームコンデジが欲しいのである。
コンデジ全盛期のような市場規模はもう望めないとはいえ、スマートフォン用に開発された1/1.5〜1型で4800万画素のセンサーを搭載したコンパクトデジカメとか、Powershot V1が採用した1.4型のセンサーを積んでスチルメインの仕様にしたコンパクトデジカメとか欲しい人がそれなりにいるんじゃないかとひそかに思ってるのである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
これが“本来のOM-5”だっ 新色もうれしい「OM-5 Mark II」で実感したマイクロフォーサーズの軽快さ
OMデジタルソリューションズから「OM-5 MarkII」が登場した。OM-1シリーズに比べると、グリップが浅くてより小型軽量なボディで、気軽に扱えるカメラだ。
スマホからミラーレス一眼にした人が見落としがちなこと レンズフードと視度補正の話
スマホから一気にミラーレス一眼へ行っちゃうと見落としがちな、地味だけど大事な機能や機構ってのがあるなあと最近思うのである。そこで、大事だけどあまり語られない2点をとりあげてみた。
高級感を増した富士フイルム「X-E5」はスチル重視 撮ってて気持ちいい、あれこれ工夫したくなるカメラ
「私は動画より写真を撮りたいんだー」とお嘆きの皆さま、お待たせいたしました、って感じの新作が出てくれたのである。富士フイルムの「X-E5」。
デジカメなのに「期限切れフィルム」? 「X half」は富士フイルムにしか作れないカメラだった
「X half」は、趣味性の高いデジタルカメラだ。Xシリーズでありながらinstaxシリーズっぽさもあるデザインや質感で、アナログっぽいエフェクトを楽しめる。
待望のフルサイズ入門機、ニコン「Z5II」はこの先ガチで写真を撮りたい人も安心の“王道カメラ”
とうとう出ました。待望のニコン「Z5II」。しかも前モデル(Z5)から飛躍的に進化した、実に現代に相応しいスタンダードモデルに仕上がっていたのである。