速報
Anthropic、130億ドルを調達 評価額は1830億ドルに
AnthropicはシリーズFラウンドで130億ドルを調達し、評価額が1830億ドルに達したと発表した。年間換算収益は8月には50億ドルを突破するなど急成長しており、調達資金は事業拡大や安全研究の深化に充てる。
米Anthropicは9月2日(現地時間)、米ICONIQ Capital主導のシリーズFラウンドで、130億ドル調達したと発表した。資金調達後の評価額は1830億ドルとなった。この資金調達ラウンドには、米Fidelity Management & Research Companyと米Lightspeed Venture Partners他多数のファンドや投資家が参加した。
Anthropicは、2023年3月のClaudeのローンチ以来、急速な成長を遂げている。2025年初頭には、年間換算収益が約10億ドルに達し、8月には、年間換算収益が50億ドルを超えたという。現在、30万社以上の法人顧客にサービスを提供しており、年間換算収益が10万ドルを超える大口顧客の数は過去1年間で約7倍に増加した。特に、5月にリリースした開発者向けツール「Claude Code」は、3カ月で年間換算収益が5億ドルを超え、利用数が10倍以上に増加したという。
今回のシリーズFからの資金は、増大する企業需要に対応するためのキャパシティの拡大、安全研究の深化、国際展開の支援に充てられる。信頼性が高く、解釈可能で、操縦可能なAIシステムの構築が継続される予定としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「Claude」のAnthropic、35億ドル調達 評価額は615億ドル
AI「Claude」を手掛けるAnthropicはシリーズEラウンドで、35億ドル調達した。資金調達後の評価額は615億ドルとなった。
Anthropic、一般向け「Claude」のAIトレーニングへの個人データ利用をオプトアウト方式に変更
Anthropicは9月28日から、一般向けClaudeのAIトレーニングへのデータ利用を、従来のオプトインからオプトアウトに変更する。ユーザーが拒否しない限り、チャットデータなどが最長5年間保持され、モデル改善に利用される。同社は高性能化と安全性向上が目的と説明した。
AnthropicのClaude、有害な会話を自ら終了する機能を試験導入 “AIの福祉”研究の一環
Anthropicは、「Claude Opus 4/4.1」が有害または虐待的な会話を最後の手段として自ら終了する実験的機能を発表した。「AI welfare」に関する研究の一環で、事前テストではAIが“苦痛”のパターンを示すことが観察されたという。
Anthropicも米連邦政府機関にAIを年1ドルで提供 OpenAIに続き
Anthropicは、米連邦政府の全機関にAI「Claude」を年間1ドルで提供すると発表した。これは先日のOpenAIの発表(行政府が対象)を拡大する動き。米一般調達局と提携し、技術サポートも行うことで政府のAI活用を支援する。
