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「GR IV」が“最強のスナップシューター”といえるワケ 初代機を思わせる操作性に進化した手ブレ補正、そして新しい露出モード:荻窪圭のデジカメレビュープラス(6/6 ページ)
久々に登場したGRのニューモデル「GR IV」。実に清く正しく優れたGRだった、といって過言じゃないと思う。
スナップシューティングに集中したGR IV
その他、内蔵ストレージが約53GBに増えたので、記録メディアがいっぱいになっても切り替えて対処できる(あるいは、内蔵と記録メディアを切換ながら撮り分けられる)。いざとなれば内蔵ストレージだけでいけちゃうかも。
側面の映像ボタンを長押しすると簡単に保存先を切り替え可能だ。
記録メディアはmicroSDカード。ギリギリまでPCへの転送はUSB Type-Cケーブルをカメラにつないで行うのがよさげだ。
外付けの端子はUSB-TypeCが一つ。HDMI端子はないがUSB端子が「DisplayPort Alternative Mode」に対応しているので、これに対応したUSB Type-Cケーブルと対応するディスプレイ(スマホやタブレットなど)があれば出力できる。
このあたり、デジタル処理の進化に合わせて機能を増やすのではなく、スナップシューターとして必要な性能に集中して磨き上げ、それ以外はそぎ落とし、小型軽量で気持ちよく使えるカメラに仕上げてきたのが分かる。
そこがGRの本質であり、芯が通ったいいカメラだと感じるのである。
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