ニュース
政治資金を可視化するツール、チームみらいがOSSで公開 「政党が意志を持てばここまでできる」
政党「チームみらい」は、政治資金を可視化するツール「みらい まる見え政治資金」を発表した。特設サイトを開設しており、そこでは同党の収支を公開中だ。
政党「チームみらい」は10月2日、政治資金を可視化するツール「みらい まる見え政治資金」を発表した。特設サイトを開設しており、サンキー図で可視化した同党の収支を公開中。ツールはオープンソースとしても公開しており、全ての議員・政治団体が使えるようにした。
このツールの開発・公開は、同党の公約の一つとして定めていたのもの。従来使われている、政治団体の収支を記載した報告書「政治資金収支報告書」は単式簿記で年1回の発表だったのに対し、今回のツールでは月次収支や賃借対照表、出入金の詳細データをいつでも確認できるようにした。
チームみらいは「このようなデータを公開できるのはクラウド会計サービスと連携しているため」と説明。同党ではなるべく現金を使用しない方針を取っており、銀行口座とクレジットカードとひも付けた取引をデータとして残しているという。
このツールの効力についてチームみらいは「『現金比率を下げれば』『公開しようとする意思があれば』など、議員・政党の意思に委ねられる部分があるのも事実」と説明。まずはチームみらいの収支を可視化することで「政党が意志を持って取り組めばここまでできる」ということを示す狙いがあったという。
なお今回発表したツールは初期版であり、今後もアップデートを続けていく方針。最終的には政治資金収支報告書の作成をワンクリックできるようするとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
東大松尾研出身・安野貴博氏が当選確実 AIエンジニア率いる新党「チームみらい」政党要件クリア
7月20日投開票の参院選の比例代表で、政治団体「チームみらい」の安野隆博氏が初当選が確実になった。チームみらいは得票率2%を上回り、政党要件を満たして国政政党となる。
AIエンジニアの安野貴博氏、新党「チームみらい」立ち上げ その狙いは? 会見で語ったこと
AIエンジニアの安野貴博氏は、2025年夏に実施予定の参議院議員選挙に向け、新党「チームみらい」を立ち上げると発表した。10人以上の候補者を擁立するほか、安野氏自身も比例代表で立候補。複数議席の獲得と、同党の国政政党化を目指す。
東京都がAI活用に向け有識者会議 松尾豊教授や安野たかひろ氏、Sakana AI伊藤COOなど出席
東京都が、AIによる行政サービス変革の実現に向けた「東京都AI戦略会議」の第1回を実施した。座長は東京大学の松尾豊教授で、東京都のAIアドバイザーに就任した安野貴博氏や、AIスタートアップSakana AIの伊藤錬COOなどが委員として参加。2025年夏ごろをめどにAI戦略を策定して公表する予定。
安野貴博さんが都のアドバイザー就任会見で語ったこと SNSの“フィルターバブル”打破を訴え
東京都の行政DXを推進する団体(東京都新宿区)・GovTech東京は11月22日、AIエンジニアの安野貴博さんが13日付でアドバイザーに就任したと発表した。
東大・松尾豊教授、AI開発の新会社設立 Chief Scientistで参加 「AGIの確立目指す」
国内AI開発の第一人者として知られる、東京大学大学院工学系研究科の松尾豊教授らが新たなAI研究開発企業「Third Intelligence」(東京都文京区)を設立した。


