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「乃木坂配信中」、ミスで無関係の配信者に権利侵害の申し立て 謝罪も「1カ月無視」と批判の声

「乃木坂配信中」が9月に配信した動画で、スタッフの操作ミスが原因で無関係のゲーム配信者に権利侵害に関する申し立てが行われる事態となり、運営サイドは10月18日に謝罪した。

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 アイドルグループ「乃木坂46」の公式YouTubeチャンネル「乃木坂配信中」が9月に配信した動画で、スタッフの操作ミスが原因で無関係のゲーム配信者に権利侵害に関する申し立てが行われる事態となり、運営サイドは10月18日に謝罪した。一体、何があったのか。


(出典:YouTube)

 発表によると、乃木坂配信中で9月19日に公開した「【マリオパーティ】同期4人でマリパ遊んでみた!【乃木坂ゲーム実況】【Nintendo Switch 2】」において、配信時にスタッフが「Content ID(コンテンツID)」を有効に設定してしまったという。この影響で、同じゲームのプレイ動画などを公開した一部配信者に対し、権利侵害の申し立てが行われる事態となった。

 Content IDは、動画や音楽のコピーを識別するYouTubeの独自システム。これが有効になると、権利者が登録した動画はYouTubeのデータベースに入り、これを元にアップされた動画をスキャン。同じ動画はもちろん一部が一致する動画、似た動画まで自動でピックアップして報告する。見つけた動画をアップしたアカウントに「権利侵害の申し立て」通知を自動送信する機能もあり、今回はこれも作動したとみられる。

 乃木坂配信中の運営は「今回の事象が発覚してから、ただちに修正手続きを行い、現在は解消されております」と説明。影響を受けた配信者や視聴者に謝罪している。


乃木坂配信中の謝罪全文

 同様のトラブルはこれまでにも発生している。2023年にはTBSテレビの宇内梨沙アナウンサーがゲーム実況を行った際にスタッフが設定を誤り、一部動画配信者に申し立てが届いたことを謝罪した

 ただし、乃木坂配信中の場合は動画公開から1カ月も経過してからの謝罪となったため、対応の遅さを指摘する声も。X上では「1カ月無視し続けてコメ欄荒らされてようやく反応するのおもろい」「1カ月間異議申し立てに気付かへん管理体制の説明と配信者側が得られんかった収益についてはどうするかの説明は?」といった厳しい声も上がっている。

 なお、誤って著作権侵害の申し立てをしてしまう可能性はYouTube側も認識しており、申し立てによって収益化を停止された動画については、その収益を別途プールしておき、解決した後に適切な当事者へ渡される仕組みになっている。

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