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キヤノン「EOS R6 Mark III」発表 3年分の蓄積を一気に盛り込んだ意欲作、“CINEMA EOS”譲りの動画機能も:荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/4 ページ)
キヤノンの主力モデルといっても過言ではないEOS R6シリーズの最新モデル「EOS R6 Mark III」が6日に発表された。EOS R6 Mark IIがかなりバランスが取れた良いカメラだっただけに、どう進化したのか気になるところだ。
EOS R6 Mark IIではSDカードスロットが2つの“デュアルスロット”だったが、EOS R6 Mark IIIでは片方のスロットがCFexpress Type-Bスロットになり、高速な書き込みが可能になっている。これは動画撮影時にも強い。
これが二つめの変化だ。
三つめはAFまわり。もともと被写体検出AFは優秀で定評があったが、ユーザーから要望があった「登録人物優先機能」を新たに搭載。これはEOS R3で採用されていた機能で、複数の人物がいても登録した人物を主被写体として追尾してくれるもの。上位モデルの機能だったが、構図内に多くの人物がいても撮りたい人を追尾してくれる。
さらに、AFアルゴリズムを改善し、前モデルよりも被写体追尾が粘り強くなったという。
その他、フルサイズセンサーのEOSでは初めて「美肌モード」を搭載したり、ボディ内手ブレ補正が強化されて協調制御時は中央部で最大8.5段分の補正が可能になっている。
プロからアマチュアまで幅広くフォローする動画性能
最後は動画まわり。
EOS R6 Mark II購入者に動画ユーザーが少なかったため、動画撮影を行うユーザーを引きつけるべく、動画性能が大幅に強化された。
EOS R6 Mark IIが登場した3年前に比べて動画撮影関連の性能の進化が大きく、上位機から下位機種までの3年分の技術開発の蓄積を一気に盛り込んだという。
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