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キヤノン「EOS R6 Mark III」発表 3年分の蓄積を一気に盛り込んだ意欲作、“CINEMA EOS”譲りの動画機能も荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/4 ページ)

キヤノンの主力モデルといっても過言ではないEOS R6シリーズの最新モデル「EOS R6 Mark III」が6日に発表された。EOS R6 Mark IIがかなりバランスが取れた良いカメラだっただけに、どう進化したのか気になるところだ。

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 ざっくりまとめると、7Kのオープンゲート記録やATOMOS製品へのProRes RAW(Appleのポストプロダクション向けコーデック)記録、カスタムピクチャーモードを搭載してCanon Log2/Log 3への対応、カメラ側のHDMI端子をType-Aにするなどハイエンドモデルの性能を搭載。


HDMI端子が小型のType-DからフルサイズのType-Aに

 特にオープンゲート記録はミラーレスEOS初搭載。「EOS C50」といった映画撮影用カメラ“CINEMA EOS”譲りの機能だ。


CINEMA EOSを受け継ぐオープンゲート記録を初搭載。よりハイエンドなユーザーにも訴求する

 美肌動画やカラーフィルター機能はエントリーユーザーでもすぐ使える機能だ。

 カラーフィルターは静止画時でも使えるので、好みの色合いで撮りたいときによい。


背面から。左上のRATEボタンが撮影時はCOLORボタンに。これを押すとピクチャープロファイルやカラーフィルター、動画時はカスタムフィルターを当てられる

カラーフィルター機能で微妙な色合いの調整ができるように

 このようにCINEMA EOS由来の機能からEOS 50Vといったエントリー機で搭載された機能まで、まさに3年分の蓄積を集約した内容となっている。

 標準搭載のバッテリーもEOS R5 Mark IIと同じ「LP-E6P」となった(EOS R6 Mark IIの同梱バッテリーも利用可能)。

 機能が増えたりCFexpress Type-Bに対応したことでボディは大きく重くなったかというと、前モデルとほとんど違いはない。


左がEOS R6 Mark III、右が同 Mark II。よく見るとちょっとした曲線やタリーランプなど微妙に異なるが、同じサイズ感を維持している

 スペック上のサイズは同じで、質量もバッテリーと記録メディア込みで約670gから約699gと30g弱重くなっただけ。体感的な差は感じず、EOS R6 Mark IIから切り替えても違和感なく使えるだろう。

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