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おしゃれなコンデジ「IXY 650 m」でエモい写真を撮ってみた 12倍ズームに内蔵フラッシュも便利荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/6 ページ)

かつて一世を風靡したキヤノンのコンデジ「IXY(イクシィ)」が復活した。10月下旬に発売した「IXY 650 m」は、2016年に発売されたIXY 650のマイナーチェンジモデルだが、それだけに新鮮で面白い。

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懐かしのIXYは小さくて軽いのに12倍ズーム

 なにはともあれ、IXYである。8年ぶりのIXYなのでリアルタイムでIXYを知っている人も減ってきてるかも。


縦位置にロゴが入るのはIXYの伝統。しゅっとした四角いデザインがいかにもIXYだ

 というわけでおさらい。キヤノンのコンパクトデジカメは「Powershot」シリーズで本格的な撮影ができるハイエンド機や、最近登場した動画モデルのPowershot Vシリーズなど幅広く取りそろえているが、どちらかというと実用性重視のラインアップ。

 対してIXYは、マニュアル系の撮影機能はほとんどない細かい設定はカメラ任せのフルオート中心仕様で、そのかわり軽くて小さくておしゃれなコンパクトという路線だ。初代IXY DigitalからDigitalが取れたのちのIXYまで、時代時代で違いはあるものの、金属製でシンプルでコンパクトというデザイン重視の路線は貫かれている。

 そして今回のIXY 650 m。型番から想像できるとおり、2016年に出たIXY 650のマイナーチェンジモデルなので特に当時に比べて性能が上がったとかそういうことはなさそう。でも当時のコンパクトデジカメならではの撮影がいろいろと楽しめるのである。

 イメージセンサーは1/2.3型の裏面照射型CMOSセンサーで約2020万画素。まあ大ざっぱに2000万画素と思っていい。

 手ブレ補正は約2.5段分。

 レンズは35mm判換算で25-300mm相当の12倍ズームだ。


正面から。レンズは12倍ズームで手ブレ補正付き

 小型化を優先したこともあってF値はF3.6-7.0。絞り機構は持っておらず、内蔵のNDフィルタでF10〜F20に光量を落とす仕組みだ。

 当時のIXYはそうだったのだ。何よりこの小ささ、サイズ感(撮影時の重さは約146g)で12倍ズームレンズを内蔵してたのである。

 広角端と望遠端でズーム域をチェック。


オートモードで広角端。実に鮮やかできれいな発色だ。これぞIXYって感じ(25mm相当 1/200秒 F10 ISO100)

望遠端は300mm相当。ディテールもそれなりに写っていてよい(300mm相当 1/400秒 F7.0 ISO80)

 さらにプログレッシブファインズームと称するデジタルズームで24倍相当まで上げられる。


ちょっとざらつくけど、いざとなったら600mm相当まで上げられるのだ

 シャッタースピードは1/2000秒まで。

 ISO感度は最高でISO3200まで。ISO1600くらいからけっこうざらつきやディテールのつぶれが出てくるので高感度には強くない。

 連写は約2.5枚/秒で、5Mにサイズを落としたハイスピード連写で約7.2枚/秒となっている。カメラのスペックとしては9年前の仕様なのでそこまで高くはない。

 では使ってみよう。

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