Adobe対抗で完全無料の「Affinity」を使ってみた “いきなりクラッシュ”に困惑しつつ、これでいいかも?:NEWS Weekly Top10
Adobeの「Creative Cloud」の代替として注目されてきた買い切り型デザインツール「Affinity」が、ついに完全無料になったニュースが話題になった。筆者も早速試してみた。
ITmedia NEWS Weekly AccessTop10
11月1〜7日先週のアクセス2位は、Adobeのデザインツール群「Creative Cloud」の代替として注目されてきた買い切り型デザインツール「Affinity」が、ついに完全無料になったというニュースだった。
Adobeのツールはサブスクリプションかつ、値上げが続いており、利用者の財布を圧迫している。“Adobe税”とまで言われる状況に、筆者も苦しんでいた一人だ。それだけに、今回のニュースには驚き、「使ってみたい!」と試してみた。
いきなりクラッシュして困惑
筆者はx64版をWindows PCにインストール。起動しようとしたところ……クラッシュした。何度試してもPCを再起動してもダメだ。なんで。
困惑して調べたら、「特定のフォルダを削除すると起動できる」とXに投稿している人がいた。半信半疑で試してみたところ起動に成功。何だったんだ……。安定性に関しては現状、Adobeツールが上、ということかもしれない。
簡単なレタッチならAffinityで十分
起動できたので、写真のレタッチやリサイズをAffinityでやってみた。
操作感はPhotoshopとほぼ変わらず、動作は軽快に感じる。ユーザーインタフェースもPhotoshopに似ているが、より迷いにくい印象だ。Adobeツールは基本、写真レタッチにしか使ってない筆者は、「今後、Photoshopに課金しなくていいかも」と、うれしくなった。
ただ、本格的にデザインに使ったり、AI機能が必要ならば、Canvaと連携させたり、Canvaへの課金が必要になってくる。DTPに使いたい人からは「Affinityは縦書きに対応していない」など物足りない点も多いようだ。
筆者のようなライト層の第一選択になり、今後、プロ向け機能が強化されていけば、Adobe一強の構図は変わっていくかもしれない。
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