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太陽フレアの影響で遅れていたブルーオリジンの大型ロケット打ち上げ、日本時間14日早朝に
Blue Originは、大型ロケット「New Glenn」の2回目の打ち上げを11月13日午後(米国東部標準時)に実施すると公表した。これまで太陽フレアに伴う宇宙気象条件の悪化で延期していた。
ジェフ・ベゾス氏率いる米国の宇宙企業、Blue Origin(ブルーオリジン)は、大型ロケット「New Glenn」の2回目の打ち上げを11月13日午後(米国東部標準時、日本時間では14日早朝)に実施すると公表した。これまで太陽フレアに伴う宇宙気象条件の悪化で延期していた。
Blue Originの公式Xアカウントは「11月13日に打ち上げを予定している。打ち上げ時間は午後2時57分〜午後4時25分(米国東部標準時)」と投稿。ライブ配信も行うという。
「NG-2」と呼ばれる今回のミッションでは、NASA(米航空宇宙局)の火星探査機「ESCAPADE」を打ち上げる予定になっている。またNew Glennの第1段ブースターの回収(帰還着陸)も予定している。
当初は現地時間の9日に打ち上げる予定だったが、天候不良や地上設備の不具合のために延期した。この時、打ち上げを12日に再設定したが、太陽フレアの影響でさらに延びていた。
Blue Originの公式Xアカウントは11日(日本時間では12日)、「太陽活動の活発化がESCAPADEへ影響する可能性があるため、NASAは宇宙の気象条件が改善するまで打ち上げを延期する方針だ」と説明していた。
New Glennは、ブルーオリジンが開発した直径7mの2段ロケット。今年1月に1回目の打ち上げに成功している。
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