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KDDIとNEC、合弁会社「UCF」設立 「能動的サイバー防御」関連ソリューション手掛ける
KDDIとNECは11月20日、合弁会社「United Cyber Force」(UCF)を10月23日に設立したと発表した。日本政府が導入を進める「能動的サイバー防御」に関連する政府・法人向けセキュリティソリューションの企画や提案を手掛ける。
KDDIとNECは11月20日、サイバーセキュリティ分野の強化に向け、合弁会社「United Cyber Force」(UCF)を10月23日に設立したと発表した。日本政府が導入を進める「能動的サイバー防御」に関連する政府・法人向けセキュリティソリューションの企画や提案を手掛ける。11月28日から事業を開始する。
資本金は5000万円で、KDDIとNECが50%ずつ出資。代表取締役社長には、NECセキュリティの中谷昇社長が就任する。KDDIとNECはUCFをはじめ、NECセキュリティやKDDI子会社のラック(東京都千代田区)と連携して能動的サイバー防御対応の体制構築を進め、国内外のセキュリティ強化に取り組むとしている。
能動的サイバー防御は、サイバー攻撃に先手を打って被害を防ぐ防御手法のこと。日本では5月に関連法が成立し、27年までの運用を目指している。KDDIとNECは5月に協業に合意しており、“純国産”のセキュリティ基盤を共同で構築し、国内最大規模のサイバーセキュリティ事業を目指す方針を示していた。
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