目玉商品不在の「CP+2026」が示した“レトロカメラの再発見”という新たな潮流:荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/6 ページ)
世界最大級のカメラ・写真の展示会「CP+」が開幕した。今年はアナログなカメラを含む、レトロなカメラ達が注目を集めているようだ。
何気にコンパクトデジカメとチェキに注目
そんな長い歴史を持つデジタルカメラであるが、その順調な発展にまったをかけたのがスマホだった。
人々のメインカメラがスマホになった時点で、その煽りを大きく受けたのがコンパクトデジカメである。10年代に急激に市場がシュリンクしていくさまは驚くほど。壊滅状態といっても良かったほど。
でも、25年はコンパクトデジカメ(レンズ一体型カメラ)の市場が少し回復したのである。前年比で約3割。
毎年、CP+では初日にCIPA(カメラ映像機器工業会)がマーケットセミナーを開いてオンラインでも公開してくれるのだが、そこでレンズ一体型カメラの出荷数量が前年比129.6%であることが示されたのだ。
ちなみに、この図はワールドワイドのデータで、全体に伸びているけれども、日本に限っていえば、レンズ交換式カメラの出荷数雨量は前年を割ってる。円安による高価格化や景気の影響なんだろうなと思う。
肌感覚としても、コダックの廉価なコンパクトデジカメがヒットするなどの要因が見てとれる。
25年に登場した「Charmera」も人気だし。
そのコダックブランド人気を背景に、独の老舗ブランドAGFA PHOTOも廉価なコンパクトデジタルカメラを投入。
トイコンデジとなると黙ってられないのがケンコー・トキナー。
超小型のトイコンデジを常に用意しているのだが、今回はなんと「レンズ付フィルム風」トイコンデジを投入。
見ての通り、プラスティック製のレンズ付フィルム的デザインで、液晶はなし。しかも1枚撮るごとに背面のダイヤルを回す(フィルムを送る感覚)必要があるという。「平成レトロな写りを楽しむ」そうである。
面白いですな。
もう一つ、スマホの登場で落ち込んだけど、近年大復活を遂げた(再発見されたといっていいかも)のが「写ルンです」と「チェキ」。富士フイルムである。
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