「光速船」40年の時を越えて復活 一人のファンの夢から始まった“愛と情熱の物語“とは?(3/3 ページ)
1980年代、家庭用ゲーム機としては他に類を見ない「ベクトルスキャンディスプレイ」を搭載し、一部のゲームファンに強烈なインパクトを与えた伝説のハード「光速船」が小さくなって復活します。
異例の"日本推し"仕様の数々
今回のプロジェクトで特筆すべきは、日本のファンに対する並々ならぬ配慮です。
まず、日本で発売されるモデルの本体カラー。6色の候補の中から実施されたファン投票では、「紺色(ネイビーブルー)」が47.3%の支持を集め、圧倒的な人気で選ばれました。日本の伝統色でもあり、夜空のような深みを持つこのカラーは、シックで重厚感のある仕上がりになる予定です。
発表会では、オプションアイテムとして設定されているVectrexの歴史をまとめた書籍「Vectrex:The Book」も紹介され、会場を大いに沸かせました。
冒頭でも触れたように、Vectrex Miniは現在、クラウドファンディングサイト「kibidango」にて、日本での正規販売に向けたプロジェクトが進行中です。リターンには、本体とコントローラー、そして14種類の内蔵ゲームが含まれます。発送は9月ごろを予定しているとのこと。
収録ゲームには「MineStorm II」や「Hyperchase」といった名作が含まれており、microSDカードを使えば、世界中のファンが作成した自作ゲーム(ホームブリュー)なども楽しめます。
Vectrex Miniは、海外のクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で、すでに目標額の12倍以上となる約6000人の支援を集めるなど、世界的な成功を収めています。これは、単なるノスタルジーに訴えかける製品ではなく、一つのゲーム文化を未来へ継承しようという、開発者の純粋な情熱がファンの心を動かした結果でしょう。
80年代にゲームをプレイした世代はもちろん、その独特な映像表現に新鮮な魅力を感じる若い世代にも、ぜひ触れてみてほしい一台です。これは、一人のファンの夢から始まった、奇跡の物語なのですから。
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