3万円のアバターも “ソシャゲ課金モデル”の「POPOPO」は成功できるか?:NEWS Weekly Top10
先週のアクセス9位には「POPOPO」(ポポポ)というかわいい響きの新サービスの発表記事が入った。アバターを使い、ライブ配信や個人間通話ができるサービスだが、中には1つ3万円のアバターもある。なぜこんなに高額なのか。
ITmedia NEWS Weekly AccessTop10
3月14〜20日東京では早くも桜が咲き始め、春が顔を出してきた。先週のアクセス9位には「POPOPO」(ポポポ)というかわいい響きの新サービスの発表記事が入った。
アバターを使い、ライブ配信や個人間通話ができるサービス。開始初日と2日目にはApp Storeの無料ランキング1位を獲得するなど好調な滑り出しだ。
開発元のPOPOPO社(資本金5億円)には川上量生(かわんご)氏(57)が個人で全額出資。取締役に西村博之(ひろゆき)氏(49)やGackt氏(52)、庵野秀明氏(65)などを迎えた。
かわんご氏とひろゆき氏へのインタビューは掲載済みだが、書き切れなかった内容――POPOPOのアバターが高額な理由や、川上氏が個人で大きな投資を決めた背景――などをまとめる。
1つ3万円のアバターも……「ソシャゲの課金モデル」狙う
POPOPOのアバター(「ホロスーツ」と呼ぶ)は高額だ。安いものでも500〜800コイン(1コイン=1円)。最高額の「太陽」は3万コイン、「大トロ寿司」は2万5000コインなど、“ただのデジタルデータ”に万単位の値段がついている。
「狙ってるのは、ソシャゲのモデルです」と、川上氏は解説する。
人気のソーシャルゲームは無料で遊べるが、一部のヘビーユーザーが課金し、さらにその一部が高額課金することで高収益をあげている。
「ソシャゲのアイテム課金みたいにアバターが売れるかどうかが僕らの挑戦。そのモデルが、(SNS)プラットフォームでも成立するかということですね」(川上氏)
既に、落合陽一氏などは大トロのアバターを着て配信している。その妙に生々しい動きが面白くて、記者もちょっと欲しくなってしまった。
デジタルデータなのに「売り切れ」も
POPOPOは、利用開始で1000コインもらえ、サービスイン3日目に全ユーザーに1万コインを配布。さまざまなミッションをクリアすると数百コインずつたまる。
無課金でもある程度のアバターはそろえられるが、大トロや太陽のアバターにはなかなか届かない。サービスにハマり、「どうしてもこのアバターが欲しい」と思えば、課金に手が出るというわけだ。
さらに、限定数が設定されているアバターがあり、「売り切れ」が発生する。一定期間で販売が終了する期間限定アバターも多い。
記者はみそ汁のアバターが欲しかったのだが売り切れていたので、「ほしいアバターがあれば、早めに買っておかなくては」という気持ちになり、「アウトドアさん」(テント)のアバターを2日前に確保したところ、きょう売り切れていることを確認した。
POPOPOはアバター販売だけではなく、月額800円の「プレミアム会員」制度、配信者に「パワー」を送る(投げ銭する)仕組みなども実装。多角的な収益化を試している。
「ひろゆきとかGacktと、もう一回まじめに仕事してみたかった」
POPOPOは川上氏が1人で5億円を投じており、個人資産を削った挑戦だ。開発に何年もかけており、先行投資が大きい。
サービス黒字化のめどを川上氏に聞いたが、「やってみないと分からない」と笑うのみ。早急な黒字化は求めておらず、新サービスへの投資とチャレンジを楽しんでいるようだ。
記者が思わず「カネがあるなあ……」とつぶやくと、川上氏は、「僕、ニコ動もN高も、そういう(短期での黒字化を目指す)ビジネスモデルでやってないんで。(お金)ジャブジャブでやってますから」と川上氏は笑顔をみせる。
さらに「僕、自分の財産を減らさないとやる気が出ないなと思って、めっちゃ無駄遣いしてるんです」と話す川上氏。ひろゆき氏は「財産があると働かなくてよくなるので、(川上氏は)働かなきゃいけない理由を作っているんです」とその意図を解説する。
資産があるなら働かなくてもいいのでは……との記者の問いに川上氏は、「仕事で社会に影響を与えるものを作る体験が目的だし、ひろゆきとかGACKTとかと、もう一回ぐらい人生で、まじめに仕事をしてみたかった」と話す。
「そういう意味では、誰とやるかがすごく重要で。バーチャルキャスト(ドワンゴが出資したVR企業)でMIROさん(バーチャルキャストCTOで、POPOPOの開発を統括する岩城進之介氏)がすごく苦労してくれたし。MIROさんに成功体験を与えてあげたいなって。MIROさんだけじゃないですけどね」(川上氏)
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