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フルモデルチェンジでより薄く、よりコンパクトに――サイバーショットU DSC-U40(1/3 ページ)

カシオのEXILIMとともに超小型常時携帯デジカメという新ジャンルを創出したソニーのサイバーショットUシリーズの後継機が登場した。フルモデルチェンジでより薄く、よりコンパクトになり、「ビジュアルブックマーク」カメラとしての定番的なよさが出てきた。

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新ジャンルを創出したサイバーショットUがフルモデルチェンジ

 2002年にカシオのEXILIMとほぼ同時期に登場し、超小型常時携帯デジカメという新ジャンルを作り上げたのが「サイバーショットU DSC-U10」だ。その後「DSC-U20」「DSC-U30」と基本デザインはそのままに進化し、2003年には「DSC-U50」、「DSC-U60」という異なったコンセプト、異なったデザインのバリエーションまで登場した。

 そしてとうとう、主力機だったU30もフルモデルチェンジを遂げることになったのである。それが今回登場した「DSC-U40」だ。U50とU60が出た時、なぜ40をとばしたのだろうと思ったが、これが控えていたからだったのだ。

 U10からU30までは手のひらにぎゅっと握れるスティックスタイルが特徴で、背は低いが厚みがあるそのデザインは、バッグの中に転がしておくにはよいが、ポケットに入れるとちょっとかさばるという欠点があった。逆にいえば、ポケットに入れると収まりがよいEXILIMと、ポケットよりバッグに無造作に入れておきたいサイバーショットUという差異があったわけだ。だが、サイバーショットPシリーズが年々薄くなり、さらに薄型をウリにした「サイバーショットT DSC-T1」が登場するという情勢の中で、サイバーショットUも薄くなったのだ。それがU40と思ってよい。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

記録メディアにメモリースティックDuoを採用

 具体的にU30とU40の違いを見ると、すべてにおいてU40は小型化されている。薄さを中心に、全体を小さくした感じだ。幅は2.2ミリ、高さは0.7ミリ、奥行きは3.7ミリ減少した。重さも89グラムが83グラムへと6グラム減っている。手で持った感触でも、薄くなったと感じるほどだ。

 もう一つの大きな違いは、記録メディアである。小型化と同時にメモリースティックDuoが採用されたのだ。T1でもメモリースティックDuoを採用しており、小型機には今後メモリースティックDuoを採用するというソニーの方針を感じる。それ以外の基本構造は、今までのUシリーズから大きな変化はない。

 CCDは1/2.7インチの210万画素。レンズは単焦点で33ミリ相当と、他の単焦点カメラに比べるとちょっと広角気味なのが、なかなか使いよい。明るさはF2.8だ。

 このサイズでありながらきちんとAF機構を搭載しているのも立派だ。しかも10センチまで自動的にピントが合うシームレスマクロなので、マクロモードに切り替える必要がないという設計もよい。Uシリーズのように常時携帯するカメラだと、遠くのものから近くの小物まで何でも撮ることになる。その時シームレスで全体にピントが合うのは、ストレスがなくて気持ちよいのだ。もっと評価されるべき点だろう。

 起動は高速で1秒ちょっと。レンズカバーを開くと自動的に電源が入る点や、上部に電源スイッチを別途備えている点はUシリーズの伝統だ。右手で持って少し指を伸ばせばさっとレンズカバーを開けられる機動力はよい。ただ、撮影間隔は2.7秒(1632×1224ピクセル時)とあまり早くはないのは残念である。


レンズカバーを指でさっとスライドさせるとレンズが現れ、電源が入る。カバーの動きはなかなか気持ちよくて、スイッチを入れるのが快適だ。これはすばらしい

上面には、モード切替スイッチ、シャッター、電源ボタンがある。再生だけしたい時は、この電源ボタンでスイッチを入れればよい。側面もなかなか高級感がある
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