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“手ブレ補正”がコンパクト機の標準仕様です――松下「DMC-FX5」(2/3 ページ)

小型化と高画素化が進む近年のコンパクト機では、これまで以上に“手ブレ”対策が重要。昨年末に発売した“LUMIX”「DMC-FX5」は、「光学式手ブレ補正」システムを普及価格帯のコンパクト機に搭載した。“手のひらサイズデジカメ”の1つの方向性を示した注目機の実力は?

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 また、この手ブレ補正システムは、暗所だけでなく明るい屋外の撮影でもクリアでシャープな画像を提供してくれる。

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手ブレ補正オン。1/80秒、F9.7、ISO 50

 有効400万画素1/2.5インチCCDを搭載したFX5の最大記録画素数は2304×1728ピクセルだが、アスペクト比16対9のハイビジョンTVの解像度に合わせて1920×1080ピクセルで撮影できるハイビジョン(HDTV)モードも装備。SDメモリーカードスロット搭載のHDTVなどで、画面をフルに使った高精細ワイド画像を再生できる。

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HDTVモードで撮影。手ブレ補正オン。1/60秒、F8、ISO 50

 FX5に搭載された第二世代ライカレンズ「DC VARIO-ELMARIT」は、35ミリ判換算で35-105ミリの光学3倍ズーム。手ブレ補正のメリットを生かすには、このようなやや望遠寄りのズームがいいのだろうが、広角好きな筆者にはもう少し広めの画角が欲しいところだ。

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もっとも広角側(35ミリ相当)。手ブレ補正オン。1/80秒、F8、ISO 50
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もっとも望遠側(105ミリ相当)。手ブレ補正オン。1/160秒、F4.9、ISO 50

 独自開発の画像処理LSI「VENUSエンジン」は、FZ1などに搭載された“鮮やか過ぎる発色”の初代バージョンに比べて色再現性が自然になった。だが、依然として“鮮やか系”なのは松下テイストなのだろう。また、従来機種から指摘されている“ノイジーな画質”もあまり解消されていない。

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朱色に近いHARLEY DADAVIDSONのレーシングオレンジや金属の質感が自然に表現されている

 数センチまで被写体に寄れるコンパクト機も増えている中、FX5のマクロ機能は最短10センチ(ワイド端)とそれほど強力ではない。近接撮影では細かな手ブレが撮影画像に与える影響が大きいので、手ブレ補正を搭載したFX5ならではの活用シーンであるはずだけに残念なところだ。

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マクロは最短10センチ。このように花弁自体が小さな被写体は、本来ならカメラから5センチぐらいの手前部分(ピンボケしている部分)にピントを合わせたいところ。1/50秒、F8、ISO 50

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