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“手ブレ補正”がコンパクト機の標準仕様です――松下「DMC-FX5」(3/3 ページ)

小型化と高画素化が進む近年のコンパクト機では、これまで以上に“手ブレ”対策が重要。昨年末に発売した“LUMIX”「DMC-FX5」は、「光学式手ブレ補正」システムを普及価格帯のコンパクト機に搭載した。“手のひらサイズデジカメ”の1つの方向性を示した注目機の実力は?

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 カメラ撮影では、ワキを締めた両手でしっかりとカメラを持つことが手ブレ防止の基本。だが、手のひらサイズでは、この基本スタイル自体が至難のワザで、さらに光学ファインダーよりも液晶ディスプレイ中心になってしまうため、顔でカメラを固定するということもできない。

 銀塩カメラでは感度の高いフィルムを使うことでシャッタースピードを速めて手ブレを回避させることができる。「写ルンです」など小型の使いきりカメラは、ISO400以上の高感度タイプを採用しているケースが多い。だがデジカメではISO感度アップがノイズ増につながるため、この方法も使いづらい。コンパクトデジカメでF2.8など明るいレンズの採用が多いのは、シャッタースピードを上げるための苦肉の策だ。

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 このようにデジカメのコンパクト機は、銀塩のそれ以上に手ブレにはシビアにならなくてはいけない。にもかかわらず、初心者ユーザーのほとんどがコンパクト機を手にする。このジレンマに対する松下の解答がFX5なのだ。

 コスト面とボディの小型化に不利な「光学式手ブレ補正」を搭載しながら、競合機とほぼ同価格帯となる実売4万5000円前後で手のひらサイズの製品に仕上げた松下に拍手を送りたい。

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