カラーFAX機能を搭載する低価格複合機――キヤノン PIXUS MP390(2/3 ページ)
キヤノンのインクジェット複合機「PIXUS MP390」は、昨年秋に発売された「PIXUS MP370」の上位モデルだ。プリンタ部とスキャナ部のスペックはMP370と同じだが、新たにスーパーG3規格に対応したカラーFAX機能を搭載した。
コピー機能はMP370、MP740/710と同様
単独でのコピー機能は下記の表の通りだ。MP370や、上位モデルのPIXUS MP740/710などと同じだ。基本的な操作は簡単で、モードボタン(コピー/ファックス/スキャン/フォトプリント)でコピーを選び、原稿をセットしてモノクロかカラーのスタートボタンを押せばよい。
各種の設定は、メニューボタン、+/-ボタン、セットボタンで行う。メニューボタンを押すごとに項目が進み、+/-ボタンで設定選択、セットボタンで決定となる。項目は拡大/縮小、用紙サイズ/種類、濃度、画質、オモシロコピー(レイアウト)の順序でローテーションする。項目は前に進むだけで後ろに戻れないなど、各種の設定でボタンを押す回数が多くなりがちだ。
表■MP390のコピー機能
拡大・縮小 | 定型変率 |
任意変率(1%単位、25〜400%) | |
自動変率(用紙サイズに合わせた自動拡大・縮小) | |
2 in 1 | 2枚の原稿を1枚の用紙に収まるように縮小コピー |
絵はがきプリント | はがき全面、または上半分に原稿を印刷(フチなし可) |
名刺プリント | 1枚の名刺原稿を、A4サイズの専用紙に10枚並べて印刷 |
シールプリント | 1枚の原稿からシールを作成(シール専用紙)。レイアウトは、2×1、2×2、3×3、4×4 |
フチなしコピー | 全面フチなし印刷でコピー |
イメージリピートコピー | 1枚の原稿を、1枚の用紙内に縮小して割り付け印刷(最大で4×4) |
ミラープリント | 左右反転して印刷(Tシャツ転写紙用) |
全面画像コピー | 原稿の周辺部分が欠けないように印刷 |
FAX設定やインク関連のメンテナンスなどは、メニューボタンではなく「ユーザモード」ボタンで呼びだす。こちらは+/-ボタンで項目の往復が可能だ。設定したい項目でセットボタンを押し、選択肢を+/-ボタンで選んだのちセットボタンで決定となる。
PC経由で利用するドライバのインタフェースは共通
PCから利用するときのプリンタドライバ、TWAINドライバの画面は、PIXUSシリーズやCanoScanシリーズと共通だ。プリンタ機能ではメディアプロファイル(マットフォトペーパー、スーパーフォトペーパー、プロフェッショナルフォトペーパー)もインストールされるので、Adobe Photoshopなどを用いたカラーマッチング印刷も行える。
付属ツール類は、PIXUSシリーズのお約束となった簡単印刷ツールの「Easy-PhotoPrint」、画像管理やレイアウト印刷の「ZoomBrowser EX」と「PhotoRecord」などだ。日本語OCRソフトの「e.Typistエントリー」と、フォトレタッチソフトの「ArcSoft Photo Studio」も付属する。
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