目指すは市場比率45%――複合機を軸に年末商戦を戦うエプソン
セイコーエプソンは9月28日、都内で発表会を開き、プリンタ9機種、スキャナ2機種とデジカメ、フォトストレージビューアーを発表した。発表会の席上、セイコーエプソンの草間社長は「新商品と新技術でマーケットに活を入れ、シェア50%以上を目指す」と述べた。
セイコーエプソンは9月28日、都内で発表会を開き、プリンタ9機種、スキャナ2機種とデジカメ、フォトストレージビューアーを発表した(関連記事参照)。
席上、セイコーエプソンの草間社長は、「インクジェットプリンタ市場の伸びが予想を下回っているのが現状だ。しかしこの状況に活を入れ、マーケットを広げていきたいと思っている。これを達成するための商品を用意した」と、今回の新製品を紹介した。
草間氏はまた「新技術、新商品を導入しないとマーケットは広がっていかない。その第1弾が『Colorio me:(E-100)』だった。また今年は、インクジェット複合機「PM-A850」が大ヒットになった。この流れに拍車をかけるのが、今回発表する複合機の4機種だ」と述べ、複合機を始めとした新機種のラインナップで、絶対的なシェアを確保することを目標とした。
続いて登壇したセイコーエプソン情報画像事業本部長の平野氏は「デジカメやカメラ付き携帯を始めとして、デジタル写真入力機器市場は拡大を見せている。デジタル映像が身近になっている今こそ、『EPSON=Photo』というキーワードのもと、ヘッド、インク、画像処理技術のコアテクノロジーを進化させ、事業を進めていく」と述べた。
また平野氏は「デジタル写真文化を創造する上では、『お店プリント』にプラスαの価値がないとホームプリントは伸びていかない。多様化するユーザーのニーズをとらえ、初心者からハイアマチュア、プロといった幅広いユーザーが満足できるソリューションを提供する」とし、PM-A850が開拓した複合機市場をさらに広げ、市場比率45%の規模に成長させたい、と述べた。
なお、これからの販売戦略について、エプソン販売の真道社長は「買い換え需要を考えた場合、これからは単機能機よりも複合機の伸び率が大きくなる。年末商戦では対前年比100%、202万台を目標とするとともに、シェア50%を確保していく」とした。
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