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「これなら液晶TVに負けない」――NEC三菱、高画質化回路+TV付き液晶ディスプレイ発表(3/3 ページ)
NEC三菱は、地上波TVチューナーを内蔵するマルチメディア液晶ディスプレイ「VISEO」シリーズ復活モデル「VISEO MDT191S」、デザインを一新した19/17インチ液晶ディスプレイ「ダイヤモンドクリスタ」シリーズ全5モデルを発表した。
「VISEO」シリーズ復活の理由と背景
同社は今回、大型パネル搭載モデルのシェア拡大という理由のほかにPC/AV機器全般を含めたマルチソース入力へのニーズも非常に増加しているとし、TVチューナーとD4コンポーネント入力端子含むAV端子を搭載したマルチソースタイプの液晶ディスプレイシリーズ「VISEO」を復活させた。
「国内における液晶ディスプレイ比率は本年度、約9割になる。パネルの値下がりに比例し17インチ以上のモデル、特に19インチ以上のモデルへの需要が高まっている」(NEC三菱 代表取締役副社長兼日本AP販売事業部長 栗坂伸継氏)
その背景には、当然ながら昨今のユーザーニーズへの対応のほかに、従来のVISEOシリーズは大きなウイークポイントがあったという事実がある。当時のVISEOシリーズは、画面サイズと価格、そしてTV視聴時における画質において、同等サイズの家庭用液晶TVと比較すると劣る傾向にあり、量販店で積極的に推奨されなかった経緯が存在したという。
今回のVISEOシリーズには、
- 19インチ製品としては最速クラスの応答速度8ms、高輝度(400カンデラ/平方メートル)、高コントラスト比(700:1)の光沢パネルを採用する
- TVチューナーに加え、AV機器からの映像信号を補正する三次元Y/C分離、三次元I/P変換、三次元ノイズリダクションといった高画質化回路を搭載
- D4対応コンポーネント入力端子を搭載し、デジタルチューナーとの接続に対応
という特徴により、今までおまけ程度に考えられていたPC用液晶ディスプレイのTVチューナー機能を「家庭用液晶TVに匹敵するTV画質を実現する」ほどにまで高めた。このニーズを満たすことが今後の市場シェア拡大に不可欠な要素の一つであるとしている。
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