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果たして今、買い換える価値はあるか――ギガビットLANハブ搭載ルータ「BRL-04G」を試すブロードバンドルータ+ギガビットハブ(1/3 ページ)

Gバイト単位のファイルコピーをPC間で行うといった作業は、PCでTV録画を行うユーザーであれば、とくに頻繁に行う。そのため自宅のLAN環境をギガビットLANにしたいと考えるユーザーも多いだろう。今回はちょっと変化球だが、その中でもなぜかその類の製品がさほど存在しない、ギガビットLANハブ搭載のブロードバンドルータ「BRL-04G」を試した。

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「今年の夏はPCで全部録る!」と決め込んだPCUPdate編集部は、当然ながらアテネはもちろん、そのほか特番なども、複数カード搭載によるW録で、そしてデジタル放送をもPCに録画をした。

「PCで全部録る」ということと、家庭用HDD/DVDレコーダーでそれを行うことのメリット、デメリットは読者もだいたいはご存知とは思うので、機能面に関しては「PCUPdate夏の特集」をご覧いただくとして、今回はその後に気が付いた、ちょっと不便な点を解決できる機器を導入してみようと思う。


 第1弾は「やはり映像は家庭用の大型TVで見たい」ということを安価に解決するダウンスキャンコンバータを試したが、今度は「LAN間のデータ移動を短縮化させたい」という悩みを安価に解決できるかどうか検証していきたい。

 今回試したのは、プラネックスコミュニケーションズ「BRL-04G」だ。BRL-04Gは、4ポートのJumboFrame対応ギガビットLANハブを搭載する有線ブロードバンドルータである。

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付属のスタンドを利用して縦置きした所。今時の製品としては極めてシンプルなデザイン。「WAN」のインジケータがハブでなくブロードバンドルーターである事を主張する程度だ

 ギガビットLAN環境とするのであれば、現在使用しているブロードバンドルータにギガビットLANハブ単体製品を追加する方が安上がりではあるが、機器が占める設置面積も多く無駄も出るし、そもそも増設設置も面倒だというユーザーも多いことと思われる。

 今回注目したのは、1万円前後という価格(ITmedia Shoppingで最安値をチェックする)ながら、ギガビットLANハブ機能付きのルータ製品であるということだ。この価格帯であれば、現在使用しているルータもろとも買い換えられるのではと考えたのだ。

有線ブロードバンドルーターにギガビットLANハブを搭載

 BRL-04Gは、高速ADSLやFTTHにも対応できる最大65Mbps(FTP時でのカタログ値)のスループット値を持つ有線ブロードバンドルータである。これに、大手ベンダー製PCでも標準化しつつある、ギガビットLAN(1000BASE-T)に対応する4ポートハブを内蔵しており、これ1台で高速な有線LAN環境も実現できる。

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背面もこれ以上はないほどシンプル。ハードウェアリセットスイッチも背面に備え、設定ミスなどで設定画面にアクセスできなくなった場合には簡単に工場出荷状態に戻すこともできる

 デザインとしては、いまどきの有線LANブロードバンドルーターとしてはやや大柄で、四角四面のある意味そっけない感じで、どちらかといえばLANハブそのものといったイメージだ。

 これギガビットLAN用ハブコントロールチップの発熱量が多いため、メタル製のケースと合わせて放熱性を重視したためと思われる。ただし、耳障りな冷却ファンは搭載されないし、付属スタンドを利用すれば縦置きも可能であるため、本体サイズに関しては特に気になるレベルではない。

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両側面(縦置き時は天板と底面)には放熱用にスリットも設けられ、放熱性に配慮していることが伺える

ブロードバンドルータとしての機能は“そつなく”搭載される

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