個人情報保護機能が搭載された2大セキュリティソフト――ウイルスバスター2005、NIS2005(2/3 ページ)
近年はウイルス対策以外にも、さまざまなセキュリティ対策を行うことが常となってきており、2大ウイルスチェックソフトも個人情報保護機能を新たに搭載した。そこで今回は、改めてウイルスバスター2005、NIS2005の違いをチェックしてみた。
迷惑メールは振り分け設定でシャットアウト
双方ソフトとも、メールの件名や文面を解析し、迷惑メールを判別する機能を搭載している。
迷惑メールと判別されると「MEIWAKU」のような文字列が、件名の先頭に追加される仕組みとなっている。メールソフトの振り分け設定において、件名にMEIWAKUと含まれるメールをそのまま「ごみ箱」へ、あるいは迷惑メール用フォルダなどを作成し、一箇所にまとめてしまうように設定する。
ウイルスバスター2005
判定レベルを3段階に設定できる。デフォルトは「中」レベルで、このレベルでも海外から届く迷惑メールは完全に判別できた。
NIS2005
判定レベルはウイルスバスター2005より多い5段階。デフォルトの「中レベル」判定はやや厳しかった。海外からの迷惑メールは完全に判別してくれるが、携帯電話からのメールなどでタイトルがなかったものや、日本語のメーリングリストも誤判定され、スパムとみなされてしまった。
ただし、ユーザーがメールを送った相手を自動的に許可リストに登録する機能を利用することで、使用し続けることにより精度を高めていくことができる。
自動でまったく気にせずデフォルトのまま使うなら、当初はウイルスバスター2005が賢いが、NIS2005も使い込んで行くうちに精度が高められるうえ、受信する言語を選択できる機能もある。全自動は楽だが、セキュリティ対策は自意識を持って行うことも重要である。自分の環境において確実に迷惑メールを排除するのであれば、NIS2005が優れると感じた。
利用場所ごとにファイアウォールの設定を行う
ウイルスチェックソフトにおけるファイアウォール機能は、通信を監視しPCへの不正アクセスを防いだり、予期しないプログラムが勝手に情報をやりとりすることを防止するものだ。通信を許可/禁止するソフトは任意に追加でき、外出先や自宅用など複数の設定(プロファイル)を保存できる。
ウイルスバスター2005
「パーソナルファイアウォール設定」で設定する。家庭内LANや公共の無線LANネットワークなど、4つのプロファイルがあらかじめ登録済みとなっている。プロファイルの編集も、アプリケーションごとに通信の許可や拒否の設定ができる。
NIS2005
各設定項目ごとにプロファイルを選択して設定する。
両者とも機能や設定項目はほぼ同じだ。個人的には、プロファイルごとにすべての設定が可能なウイルスバスター2005のほうが操作しやすいと感じた。NIS2005はネットワークアドレスの範囲やプロトコル、ポート別など詳細なルールを設定できる設定ウイザードなども装備する。
不正アクセスを防止する独自機能
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