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フォーカスを合わせながら連写できる400万画素機――CONTAX U4R(1/3 ページ)

「CONTAX U4R」は、スペック上では「Finecam SL400R」とあまり変化はないが、連写性能などを向上させるなど、実用性も向上している。ここでは連写性能や使い勝手などをチェックしていこう。

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 「CONTAX U4R」は、有効画素数400万画素のCCDと光学3倍ズームレンズを持つ。このため、同社の「Finecam SL400R」とスペックやデザインは似ているのだが、いくつかの改良が施されている。

 カメラは薄型で、撮影時にレンズを回転させる「Finecam SL」シリーズと同じであるが、デザインをやや丸みを帯びたものに一新している。液晶モニターは2インチと大きくなった。

 レンズは35ミリカメラ換算で38〜115ミリ(F2.8〜4.7)とスペックは同じだが、「カールツァイス T*」(ティースター)レンズとなった。また、小さなレンズフードが付属しているが、レンズフィルターを付けられる付属のフィルターアダプターに交換することもできる。

 外見はCONTAXブランドらしく、高級感を出すために本革を貼ってあるほか、付属のカメラケースも本革製だ。

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レンズ部を回転して撮影する機構を採用している。もちろん、フラッシュもレンズとともに回転するのでレンズの位置にかかわらずフラッシュ撮影できる
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フィルタを取り付けるフィルターアダプターが付属しており、28mmのフィルタが装着できる
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本革のケースが付属している。本体の本革と合わせて高級感を出しているようだ

ピントを合わせながら高速連写動作が可能

 このシリーズでは高速書き込みタイプのSDメモリーカードを使うと、メモリいっぱいまで連写できるのも特徴だ。CONTAX U4Rでは、2272×1704ドットの最高画質で秒間3.3コマの連写がメモリいっぱいまで可能だ。

 高速連写を特徴とするデジタルカメラは多いが、京セラの連写は画質に関係なくメモリ容量がなくなるまで撮影でできる。これだけ高速連写できるデジタルカメラはほかにない。

 よくあるのは、高速を追求するため、連写中はピント合わせができない場合だ。このような例だと、近づいて来る被写体や離れていく被写体ではピントが合わなくなってしまう。

 CONTAX U4Rではピントを合わせながら最高で秒間2コマの撮影ができる。ピントを合わせながら撮影するため、連写速度は落ちるが、被写体との距離が変わってもシャッターを押し続けるだけで撮影できるのはうれしい。

 この機能を使えば、動きの予想ができない子供やペットなども、自然な表情を簡単に撮影できるだろう。とりあえず連写して、あとから必要なカットだけを保存すればよい。

 そのほかの動作も高速で、電源を入れてから撮影可能な状態まで1秒弱である。通常の撮影時の撮影間隔は1秒程度で次の撮影が可能となる。

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4桁の数字は撮影解像度で、連写時はその横にマークが表示される。「AF」とあるのがピントを合わせながら連写するモードである

自由な角度で撮影可能

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