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フォーカスを合わせながら連写できる400万画素機――CONTAX U4R(2/3 ページ)

「CONTAX U4R」は、スペック上では「Finecam SL400R」とあまり変化はないが、連写性能などを向上させるなど、実用性も向上している。ここでは連写性能や使い勝手などをチェックしていこう。

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自由な角度で撮影可能

 CONTAX U4Rはレンズと本体が回転するので、撮影はしやすい。ローアングルからハイアングル、自分撮りと撮影の自由度は高い。レンズを回転させてもグリップしやすく、撮影しやすいのが特徴だ。

 撮影モードはレンズ側にあるボタンで切り替える。スイッチ類はかなり小さくモニター上部にまとまっているが、意外に使いやすかった。ただ、ズームは十字キーの左右で操作するので、最初は戸惑うかもしれない。

 十字キーは画像再生時に上方向を押すとで情報表示、下方向で画像削除、キーを押し込むと拡大/縮小表示などができる。削除も連続して行えるため、とても使いやすかった。

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レンズは200度以上回転するので、自分撮りも可能だ。自分撮りする時は液晶モニターの一部が見えにくくなるが、気になるほどではない
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使用しないときはレンズを本体と合わせることで19ミリの薄型になる

露出補正なども設定可能なシーンモード

 撮影モードは通常のプログラムモードのほかに、スポーツ、ポートレート、夜景ポートレート、夕焼け、トワイライト、夜景、白黒、セピアのシーンモードがある。

 コンパクトタイプのデジタルカメラには、動きの速い被写体を撮影する撮影モードを搭載している機種がそれほど多くないが、高速連写などをセールスポイントにしているだけあって、スポーツモードを搭載している。

 プログラムモードでも連写できるが、違いはISO感度が自動設定になることで、シャッター速度を速めにしているようだ。

 露出補正やホワイトバランスなども任意に設定できるので、幅広い状況で使えるだろう。このほかのシーンモードでも一部のシーンモードに必須の項目を除いて、多くのモードで設定可能だ。

 シーンモードには夜景や夜景ポートレート、トワイライトなど、シャッター速度が非常に遅くなる撮影モードもあるが、カメラには三脚穴がないため、三脚に取り付けることができない。クリップタイプのミニ三脚も販売されているが、できれば取り付けて欲しいところである

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シーンモードメニュー。6種類と多くはないので選びやすい。この画面で「SCENE」ボタンを押すと通常のプログラムモードになる

 本体背面の左にはバッテリーとSDメモリーカードが入る。中央にあるのはクレードルと接続する端子だ。三脚穴がないのが残念だ。

クレードルで充電やパソコンへとの接続が簡単

 パソコンとの接続や充電などはクレードルを使って行う。USB端子やビデオ出力、D3端子があるほか、バッテリーの充電も行う。D3端子を搭載しているのでD3を装備しているテレビであれば、通常のビデオ出力よりも高解像度で表示できる。USB端子はUSB2.0に対応しているので高速なデータ転送が可能である。

 クレードルはケーブル類を繋ぐ手間が省けて便利であるが、バッテリーの充電にもクレードルを使う必要があるのは不便だと思う。カメラに直接ACアダプタが接続できないため、せっかくコンパクトなカメラなのに、旅行などに持って行くにはクレードルも一緒に持っていかなければならず、かなりかさばってしまうのは残念である。

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クレードルにはUSB2.0、D3端子、ビデオ出力(音声付き)、AC電源などを接続できる
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クレードルにカメラをセットした状態。クレードルはカメラ本体に比べてやや大きいため、旅行で持ち運ぶことを考えるとクレードルなしでも充電できるようにしてほしかった

 CONTAX U4Rの利点は、何と言っても代々引き継がれてきた「高速連写」にある。オートフォーカスしながら連写できるのは幅広い状況で活用できるだろう。

 このカメラがあれば動き回る被写体を撮影するときにもテクニックは必要ない。100枚ほど連写すれば、誰が撮っても数枚はいい写真があるからだ。屋内などの多少暗い場所でも連写できるので、ブレさえ注意すればペットの撮影などの動く被写体の撮影に最適なカメラである。

CONTAX U4R、作例

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