台北世貿中心展覧大楼二楼でマザーボードとグラフィックスカードをチェック──Mac mini似ベアボーン付:今週はCOMPUTEX TAIPEI 2005で四苦八苦した(2/3 ページ)
直前(もしくは開催当日)に発表されたチップセット搭載マザーとすでに市販済みのグラフィックスカードで埋まる今年のHall 2。しかし、さすがはCOMPUTEX TAIPEI。各ベンダーが工夫を凝らしたユニークなパーツも登場した。ここでは、そんな「気になる」マザーとグラフィックスカードを紹介。あ、例のベアボーンも「もちろん」収録。
デュアルGPU搭載グラフィックスカードの展示が目立っていたが
GPUの巨星「NVIDIA」「ATI」が、新しいGPUの発表をCOMPUTEX TAIPEI 2005にあわせて行わなかったため、パーツベンダーが展示するグラフィックスカードの内容は既存の製品がメインとなっている。
このような状況で目立つのが「ファンレス」と「ビデオメモリ512Mバイト搭載」の流れ。ヒートパイプを組み込んだ巨大なヒートシンクユニットを実装したハイエンドGPUグラフィックスカードを多くのベンダーが展示している。
また、一部の大手ベンダーで目立っていたのが「デュアルGPU搭載グラフィックスカード」だ。すでに発表済みのASUSとGIGA-BYTEに加えてMSIとLeadtekも製品を展示。すべてNVIDIAのGeForce 6シリーズのGPUを2個載せた仕様になっている。
どのベンダーも「実際に出荷するのか」という問いに積極的な答えが返ってこない。「NVIDIAの次期GPU搭載カード」の動きを睨んでいるようで、デュアルコアGPU搭載カードは「一部のユーザーのために、数を抑えた限定出荷になるだろう」(ギガバイト)という線で一致している。
ギガバイトのブースで動態デモを披露していた「GV-3D1-68GT」はGeForce 6800 GTを2つ載せたカード。ビデオメモリは256Mバイト×2という構成。ブースにはすでに出荷されているGeForce 6600 GT×2搭載カードも展示しているが、出荷が噂されていた「ノーマルGeForce 6600」×2搭載グラフィックスカード「GV-3D1-XL」は「出荷を中止した」(ギガバイト台湾本社プロダクトマネージャー ハンター・リー氏)とのこと。理由は「製品に問題があったわけでない」(リー氏)
ASUSはCeBIT 2005でも展示していた巨大なGeForce 6800 Ultra×2搭載のデュアルGPUカード「EN6800ULTRA DUAL/2DT/512M」を展示。型名は「512M」だがビデオメモリの構成はDDR3/256Mバイト×2。ASUSスタッフによると、出荷は受注のみ可能。日本向け出荷の可能性については「さあ?」(ASUSスタッフ)
MSIが展示するデュアルGPU搭載グラフィックスカードはGeForce 6800 Ultraを2つ搭載した超ハイエンドカード。POPの説明によると搭載するビデオメモリはDDR3/1Gバイト! 1つのGPUは512Mバイトのメモリを扱えることになる。クーラーユニットはヒートパイプを組み込んだ大型のものだが、さすがにファンレスにはできなかったようだ。
また、MSIは従来マザーボードに実装していたパフォーマンスアクセラレーション機能「CoreCell」技術を改良した「CoreCell 3D」を展示。これはマザーボードだけでなく、グラフィックスカードのオーバークロック設定やハードウェアステータス監視を行えるようにしたもの。ただし、この機能を利用するには、グラフィックスカードのファームウェアが「CoreCell 3Dに」対応している必要がある。
LeadtekでもGeForce 6600 GTを2つ搭載した「WinFast Duo PX6600 GT Extreme」が展示されてる。こちらは詳しい話が聞けなかったので、出荷に関しては明らかになっていない。ビデオメモリはDDR3/256Mバイト×2の構成
ベアボーンのキーワードは「Mac mini似」「Pentium M」「ニューデザイン」
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