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iTunes連携からSamba導入まで──挑戦者「白箱」をぷちHackしてみた(前編)自作NASキット(4/4 ページ)

挑戦者より登場した自作NASキット「LAN Tank」は、難易度もそれなりに高いがそれだけ“遊べる”HDD型のファイル&ストリーミング・サーバである。NASとして、ファイルサーバとして、そしてネットワークメディアプレーヤーなどと連携してどのようなことができるかを試してみた。

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USB接続タイプの外付けHDD接続とアクセスもサポート

 LAN Tankの背面にはUSB2.0ポートが2基装備されており、USBマスストレージクラス対応の外付けHDDを接続し、そのまま認識させることができる。こちらは内蔵するHDDと異なり、ファイルシステムがFAT/FAT32であればそのまま使用できるのはうれしいところだ。接続したHDDは「/share/usb」の下にマウントされる。

 ちなみに外付けHDDの取り外し時には、Webツール上より明示的にアンマウント指示が必要だ。やや面倒だが、そう頻繁に外付けHDDを付け外しするものでもなく、むしろ課題はFAT32というフォーマットであるかもしれない。Windows XP/2000 Professionalでは、32Gバイト以上のパーティションをFAT32でフォーマットすることができないからだ。筆者は別途サードパーティ製のパーティショニングソフトをいくつか所持していたため、たいした問題ではなかったが、ここも一般ユーザーにとっては若干高いハードルかもしれない。

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USB接続タイプの外付けHDDを接続後、Webツールより「USB連携設定」よりマウント指示を行う。この画面にて「接続する」をクリックすると外付けHDDがマウントされ、アクセス可能になる。ドライブ単位でフォルダとして認識される。扱いは基本的に内蔵したHDDと変わらない

 ちなみに検証中、外付けHDDの内容がすべて消去されてしまうという、やや笑えない事態が何度か起こった。実験用のHDDを使っていたため実害はほとんどなかったのだが、筆者試用環境では、どうもUSB外付けHDDの接続中にそのまま電源をオフにすると高い確率で発生するようだ。

 また、USB外付けHDDを接続したまま本体の電源を入れると、起動時間が異様にかかったり、Webツール上のUSB連携設定画面が開けないといった現象も見られた。そのため、外付けHDDはLAN Tankの稼動中に正しい手順で認識(マウント)、切り離し(アンマウント)を行うことを忘れず心がける必要がありそうだ。

 またWebツールにおける設定画面のバグに関連する問題なのか、DNSサーバアドレスが正しく設定されていないと筆者宅のLAN環境ではUSB連携設定の画面がエラー表示となり、外付けHDDのマウント設定が行えなかった。DNSサーバアドレスの設定に関しては後述しているので、USB連携設定画面がエラーになる場合にはそちらを参考にして設定をし直してみて欲しい。

標準で備わるため、すぐに使えるメディアサーバ機能

(後編に続く)


 後編では、iTunesやネットワークメディアプレーヤーと連携できるDAAPd/wizd、そして転送速度を向上させ、Windowsユーザーにより便利に活用できるようにするため「Samba」導入(ぷちHack)を行うなど、より実践・実用的な使い方を紹介していく予定です。

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