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iTunes連携からSamba導入まで──挑戦者「白箱」をぷちHackしてみた(後編)LAN TankにSamba導入(1/4 ページ)

「LAN Tank」は、難易度もやや高いがそれだけ“遊べる”HDD型のファイル&ストリーミング・サーバ。前編では組み込みから標準で搭載される基本機能を試したが、後編ではiTunesと連携させたり、より便利に活用できるようにする「ぷちHack」の一例として、Sambaをイチから導入してみよう。

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標準で備わるため、すぐに使えるメディアサーバ機能

 LAN Tankのもう1つの特徴機能として、標準でメディアサーバ機能が用意されていることが挙げられる。そのため、標準でiTunesやネットワークメディアプレーヤーのサーバとして即座に使い始めることができる。

 iTunesで再生したい楽曲ファイルは共有ドライブの「sounds」ディレクトリに、ネットワークメディアプレーヤーで共有させたいファイルは「movies」ディレクトリに保存するだけ。あとはWebツールよりでDAAPd、wizdをオンにすればよい。

 設定後、LAN内の適当なPCよりiTunesを起動すると、自動でLAN Tankをサーバとして認識する。ローカルに保存されたファイルとは別管理となるが、こちらの方がかえって分かりやすいかもしれない。ちなみにLAN Tank内の楽曲データはiPodと同期転送は行えないが、これも考えようでiPodとは同期させたくない楽曲のみLAN Tank内に保存するといった使い分けができる。

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iTunesを起動するとサーバとしてLAN Tankが認識される

 wizdは、同社製「AVeL LinkPlayer AVLP2/DVDG」(以下LinkPlayer)での動作が確認できた。

 同一LAN上にLAN TankとLinkPlayerを接続すると、LinkPlayerからはサーバの1つとしてLAN Tankが認識され、その共有フォルダ全体にアクセスできるようになる。ちなみにUSB外付けHDDにもアクセスできることから、外付けHDDをまずPCに直結し、大量の動画ファイルをコピーしてからLAN Tankに接続して活用するといった使い方をすることで、時間の短縮ができそうだ。

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LinkPlayerより確認すると、自動でLAN Tankがサーバーとして認識され、共用フォルダ全てにアクセスできる
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一覧表示時の画面。表示可能なファイル名文字数も長く、使い勝手も良好。名称順/タイムスタンプ/ファイルサイズ順など各種並べ替えも可能だ

 また「sounds」に保存した音楽ファイルはLinkPlayerからもiTunesからもアクセスできるのも便利。たとえばプライベートルームではPC上のiTunesで、リビングルームではLinkPlayer経由で音楽再生をといった使い分けもできる。ちなみにLinkPlayerではiTunesでエンコードしたAACファイル(.m4a)が再生できないが、MP3/WAVファイルであれば問題なく双方での再生が可能だ。

それでも「Samba」だけは入れたい、いくつかの理由

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