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HDDを内蔵できる、“ちょっと変わり種”なネットワークメディアプレーヤー──「MOVIE COWBOY」(前編)(2/3 ページ)

いわゆる生PEGやDivX再生をサポートし、PCとリビングルームの橋渡し役として人気のネットワークメディアプレーヤーにちょっと変り種の製品が登場した。それがDIGITAL COWBOY「MOVIE COWBOY」だ。同機で行えることや実際の使用感をじっくりチェックしてみることにしよう。

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最大1080i出力も可能なコンポーネント出力や光デジタル音声出力を装備

 ユーザーが組み込むHDDは、右側面のねじを4つ外してカバーをずらすように取り外せば着脱が可能となる。ねじはコインでも回せる、やや大型のタイプが採用されており、ある程度緩めれば手回しで外せるのも簡単なところだ。

 HDDそのものはねじ止めなどの必要がなく、IDEケーブルと電源ケーブルを接続してケース内のトレーに収めるだけ。右側面のカバーを閉じれば押さえつけてくれる仕組みとなっており、ドライバレスでの着脱ができる。

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右側面のカバーを外すだけでHDDの着脱が可能。内部には3.5インチHDDがすっぽりはまるトレーが備わる
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HDDを右側カバー内側のウレタンが押し付けることで固定する仕組みとなっている
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カバーを閉じた時は大丈夫なのだろうが、HDDのガワ形状によってはトレーにすぽっとはまらず、へこへこ動いてしまうのはちょっと不安だ。ちなみにこれは日立GST「Deskstar 7K250」160Gバイトモデル使用時
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MPEG-4対応デコードチップであるSigma Designs「EM8511」が搭載される

 筐体はファンレス仕様、騒音源となりえるファンは搭載されない。そのためやや心配な点となるのは熱問題であるが、ケース内部には結構余裕があるし、スリットも多く備わっているため、放熱性はそれほど悪くはなさそうだ。電源を入れっぱなしでもHDDにアクセスがない場合、発熱の最大要因であるHDDの回転はストップされる仕組みにもなっている。ただしケースも、HDDトレーもプラスチック製なので、熱伝導でケース全体から放熱するといったことは期待できない。少なくとも10000rpmクラスといった発熱量の多いHDDは利用しない方がよさそうだ。

 インタフェース類はすべて背面にある。映像出力はRCA/S-Videoとコンポーネント(480P/720P/1080i)、音声出力は光デジタル/同軸デジタル端子が備わる。競合するネットワークメディアプレーヤー製品にはDVI出力やD端子を備える製品もあるが、D端子に関してはコンポーネント−D端子変換コネクタを用いればいいし、DVIは家庭用TVとの接続が前提であれば、現状それほど問題にはならないだろう。なおRCA映像出力は設定に関わらず常時出力されるようだが、S-Videoとコンポーネント出力は排他のようなので注意したい。

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コンポーネント出力や光デジタル音声出力も装備する。
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コンポーネント出力では480P/720P/1080iが選択可能。720Pと1080iでは16:9のワイド画面での出力になる

 また同種の製品ではよくあるが、コンポーネント出力側に設定すると、RCA/S-Video接続で映像が出力されない場合がある。接続するTVを変更して画面が映らない場合などは、リモコンの「VIDEO」ボタンを押すと一時的に出力設定を変更することができるので、画面が無事表示されたら設定も変更しておくとよいだろう。

HDDメディアプレーヤーとしても特徴的な機能

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