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きょうはギガバイト「GA-K8AMVP PRO」で“CrossFire”の実力に迫ってみた。グラフィックスカード(2/4 ページ)

ATIのマルチGPU技術「CrossFire」が発表されたのは今年6月のCOMPUTEX TAIPEI 2005。それから3カ月経過してようやく姿を見せようとしている。今回はギガバイトのCrossFire対応マザー「GA-K8AMVP Pro」とRADEON X850XTを組み合わせたCrossFireの実力を見ていきたい。

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CrossFireを導入するには 

 単にグラフィックスカードを2枚差してドライバをインストールするだけでは、CrossFireは有効にならない。まずはBIOSの設定。それも[Ctrl]+[F1]キーで呼び出される拡張BIOSメニューにアクセスしなければならない。

 Advanced Chipset Featuresメニューで「Dual Configuration」をEnableに、「GFX0 Link Width」と「GFX1 Link Width」のレーン数をそれぞれ設定する。今回試用したGA-K8AMVP PROではこの設定のほかに、基板に用意されているNVIDIA SLIを彷彿させるスイッチングモジュールを「SLI/MVPモード」にする。Normalモードのままにしておくと、2枚差しの状態でマザーボードは起動しない。


BIOSの拡張メニューで表示される「Dual Configuration」「GFX0 Link Width」「GFX1 Link Width」を設定しないとCrossFireは有効にならない

 BIOSを設定したら、次に取り掛かるのはCatalystの設定である。NVIDIA SLIもForceWareでSLIをEnableにして、Performanceの設定で「SLI rendering mode」を正しく設定しないとパフォーマンスは出ない。同じように、CrossFireでもCatalystの「Advanced View」で表示される「CrossFire」タグで“Enable CrossFire”のラジオボタンをチェックする。

 CrossFireのマルチGPUの合成モードには「1つのフレームを上下に分割」(Scissor)、「連続するフレーム単位で交互に描画」(Alternate Frame Rendering)、「1つのフレームを格子状に分割」(SuperTiling)の3種類が用意されている。これもNVIDIA SLIにはない、CrossFireの特徴である。

 ただし、CatalystのCrossFireタブには、この合成モードに関連する設定項目は見当たらない。この合成モードの選択はドライバ側で自動で行うことになっていてユーザーは関与できない。ユーザーにしてみれば、CrossFireが現在どのモードを使って描画処理を分担しているのかを知る術はないことになる。


BIOSを設定し、ケーブルを接続し、最後にCatalystの「CrossFire」メニューからEnableにチェックするとようやくCrossFireは有効になる

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