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きょうはギガバイト「GA-K8AMVP PRO」で“CrossFire”の実力に迫ってみた。グラフィックスカード(3/4 ページ)

ATIのマルチGPU技術「CrossFire」が発表されたのは今年6月のCOMPUTEX TAIPEI 2005。それから3カ月経過してようやく姿を見せようとしている。今回はギガバイトのCrossFire対応マザー「GA-K8AMVP Pro」とRADEON X850XTを組み合わせたCrossFireの実力を見ていきたい。

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CrossFire vs NVIDIA SLI

 めでたくCrossFireの導入ができたところで、そのパフォーマンスを見ていこう。CrossFireのシステム構成は先ほどのギガバイトのRADEON Xpress 200 CrossFire Editon マザーのGA-KAMVP PROにRADEON X850XT CrossFire Edition & RADEON X850XT。そして、比較するのは当然、NVIDIA SLIに構成したGeForce 7800 GTXとなる。

 CrossFireに対応したといってもRADEON X850XTそのものは2004年世代である。ATIファンとしては「世代が異なるGPUを比べるのは不公平」と思えうかもしれないが、いま購入できるマルチGPUを利用したシステム、となるとユーザーは最新のGeForce 7800ファミリーを使ったNIDIA SLIと比較することになる。

 CrossFireで適用したドライバはギガバイトが提供しCatalystでバージョンは「6.14.10.6553」。ForceWareは現時点で最新の77.77を適用した。なお、グラフは示さなかったが、GeForce 7800 GTXを用いてnForce4 SLIマザーとRD480マザーとでベンチマークを行い、両マザーボードにおけるグラフィクス周りのパフォーマンスの違いをチェックしている。それぞれのマザーボードでベンチマーク結果にとくに違いがなかったことをまず最初に述べておきたい。

ベンチマークシステム環境
CPUAthlon 64 FX-57
マザーボードGIGA-BYTE GA-K8AMVP Pro
メモリPC3200/512MB×2ch
HDDST3160023AS
OSWindows XP Professional +SP2


3DMark05 Score


3DMark03 Score


3DMark03 GT1


3DMark03 GT4


Aquamark 3


DOOM3(timedemo demo1)


FarCry(HardwareOC River)


Half-Life 2(HardwareOC d13c17)

 さすがにGPUの世代が異なるためか、Futuremark系のベンチマークでは、GeForce 7800 GTXによるNVIDIA SLIのパフォーマンスがRADEON X850XTを組合わせたCrossFireを圧倒している。シェーダユニットの数やパイプラインの本数が異なるため、X850XTを使ったマルチGPUのパフォーマンスがGeForce 7800 GTXのNVIDIA SLIに劣ってしまうのはやむを得ないこと。シェーダユニットやパイプライン本数の少なさがもたらす影響は、重負荷時でベンチマークの差が一層広がってしまうことからもうかがえる。

 とはいえ、Aquamark 3になると両者の差は大分なくなり、Farcry、Half-Life 2のベンチマークでは逆にNVIDIA SLIのパフォーマンスを上回る結果も残している(DOOM 3の結果だけほかと特異な傾向を見せているが)。ゲームのある断面を切り出して測定するゲームベンチなので、すべての局面でそう、とは言い切れないが、少なくともゲームのプレイにおいて、ハイエンドGPUを組み合わせたNVIDIA SLIとCrossFireの性能差にそれほど大きな違いはない、といえるのではないだろうか。

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