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新筐体採用でさらに強力になったフラッグシップデスクトップ──ソニー「VAIO type R」(2/4 ページ)

VAIOシリーズは、デスクトップや液晶一体型PCからノートPCにいたるまで、幅広いラインナップを誇るが、その中でもフラッグシップモデルとして位置づけられるのが、タワー型の「VAIO type R」である。新たに登場したモデルでは、新デザイン筐体の採用、デュアルチューナーの搭載など、随所でスペックが強化されている。

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HDDを2台搭載し、RAID 0を構築

 VGC-RC50/RC50R7は、CPUにPentium D 820(動作クロック2.80GHz)を搭載、チップセットはグラフィックス統合型のIntel 945Gを採用している。メモリは標準でDDR2-533MHzを1Gバイト(構成は512Mバイト×2)を実装しており、デュアルチャネルアクセスに対応する。DIMMスロットは4基装備しており、最大2Gバイトまで増設が可能だ。

 統合型チップセットを使っているが、内蔵のグラフィックス機能は利用せずGeForce 6600搭載グラフィックスカードを装備している。GeForce 6600はミドルレンジクラスであるが、統合型チップセットに比べれば描画能力ははるかに高く、最新ゲームを快適にプレイすることができる。ビデオメモリも256Mバイトと多い。

 160GバイトのSeiral ATA HDDを2台搭載し、RAID 0(ストライピング)によって320Gバイトの容量を実現していることも特徴だ。大容量であることもメリットだが、RAID 0によるパフォーマンスアップも期待できる。光学ドライブとしては、2層式DVD+R DL対応のDVDスーパーマルチドライブ(DVD±R 16倍速記録対応)が搭載されている。


GeForce 6600搭載グラフィックスカードを装備。DVI-D端子とアナログRGB出力端子が用意されている

デュアルチューナー搭載で2番組同時録画可能

 VGC-RC/50/RC50R7のウリの1つが、新開発の「MPEGハードウェアエンコーダーボード」を採用していることだ。MPEGハードウェアエンコーダーボードには、アナログチューナーが2基とViXSの高性能エンコードチップ「XCodeII-L」が搭載されており、2番組同時録画が可能である。

 もちろん、3次元Y/C分離回路やゴーストリダクション機能、デジタルノイズリダクションなどの高画質化機能を搭載しており高い画質を実現している。また、XCodeII-Lは、低ビットレートでも画質の劣化が少ないことでも定評がある。コンテンツレコーダー&プレーヤーソフトの「Do VAIO」もVer.1.5にバージョンアップし、PinP(ピクチャーインピクチャー)の2番組同時視聴にも対応している。

 SN比107dBを誇るソニー独自の高音質エンジン「Sound Reality」を搭載していることも魅力だ。従来のPCに比べてノイズは約十分の1に低減されており、原音に忠実なサウンドを再生できる。付属のステレオスピーカーの音質も高い。また、スーパーオーディオCDで採用されている高音質記録方式「DSD」での録音と再生にも対応する。DSD対応の録音再生ソフト「SonicStage Mastering Studio Ver.2.0」によって、アナログ音源をDSD形式でPCに取り込むことができるので、レコードなどを原音に忠実にデジタル化が可能だ。


アナログデュアルチューナーを搭載した新開発の「MPEGハードウェアエンコーダーボード」


ViXSの高性能エンコードチップ「XCodeII-L」を搭載。同時に2系統のエンコードが可能だ


NECの3次元Y/C分離&ノイズリダクションチップ「μPD64012」を搭載


こちらは同じくNECのゴーストリダクションチップ「μPD64032」。μPD64012とμD64032も2個ずつ搭載している


Do VAIOもバージョンアップし、より使いやすくなった。録画予約は、電子番組表を見ながら行える


このように、時間帯が重なる番組も録画予約できる


同時に3つ以上の番組を録画予約しようとすると、警告が表示される


「SonicStage Mastering Studio Ver.2.0」を利用すれば、DSD形式での録音・再生が可能だ

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